「空き家5(ファイブ)戦略事業」を推進し、県内の空き家を活用した新たな経済機会を創出
徳島県 鳴門の渦潮
宿泊予約プラットフォームであるAirbnb(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、以下:Airbnb、日本語名:エアビーアンドビー)の日本法人 Airbnb Japan(株)(以下Airbnb Japan)と徳島県は、2025年8月、徳島県内の空き家を活用し、新たな経済機会の創出を相互に連携して推進することを目的とする連携協定を締結した。
同社は各地方自治体と連携協定を結び、地域を活性化するためのまちづくり、コミュニティの生成を支援する取り組みを行っており、特に、空き家を活用した拠点づくりの推進を目指して2024年に連携協定を締結した北海道釧路市と新潟県佐渡市では、協定締結後宿泊数が前年比較で約1.6倍、佐渡市では約1.1倍といずれも増加している。さらにホームシェアリングの普及と観光客の流入が促進され、釧路市では約1.5倍、佐渡市では約1.4倍の経済効果をもたらしている※。
近年、徳島県では適切な管理が行われていない空き家増加が、地域住民の生活環境に影響を及ぼす問題が顕在化している。令和5年の総務省統計調査によると県内には空き家が83,000戸あり、全国の空き家率13.8%と比較しても21.3%と高い状況にある。
この現状を踏まえ徳島県では、観光振興や交流・定住人口の拡大のため、徳島県内の地域に眠る空き家および空き建築物が資源として利活用されるよう、成功モデルとなるような空き家等の利活用を実施する民間事業者を選定し、空き家等の物件の選定方法、周辺地域に与える具体的な事業効果、改修方法、利活用における課題、施設運営方法の工夫等を分かりやすく取りまとめ、先導事例として発信・水平展開し、空き家等の利活用が促進されることを目的とした「空き家5(ファイブ)戦略事業」を推進している。
本協定では、にぎわいと活力を創出し徳島県の魅力度を高め、「未来に引き継げる徳島」の実現を目指します。その実現に向けて、「空き家5(ファイブ)戦略事業」を推進し、徳島県内の空き家を活用した新たな経済機会の創出を相互に連携して行っていく。
同社は本戦略事業において、利活用に該当する「観光」「人材確保」「人口減少」の3つのテーマにおいてサポートを行う。
【主な活動内容】
1. 空き家利活用の推進
徳島県の「空き家5(ファイブ)戦略事業」に関して、採択事業者・地域のニーズに合わせたサポートを両者が相互に連携して推進することにより、空き家利活用の成功事例を創出していく。また、成功事例等を共有する勉強会を開催し、徳島県内全体での情報共有を推進する。
2. 新たな経済機会の創出
空き家・空き部屋を活用した起業希望者向けセミナーや、県内宿泊事業者向けセミナーを開催し、インバウンドの受け入れを促進し、新たな経済機会の創出につなげる。
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【今後予定しているセミナー】
●2025年11月8日(土)、11月9日(日)「空き家活用!民泊スタートアップセミナー」
民泊事業のノウハウやリスク管理、法令遵守のポイントを具体的に解説。さらに、グループワークを通じて実践的な知識を深める。
詳細はこちら
●2025年12月上旬ごろ 「観光事業者向け交流型観光セミナー」
県内の宿泊事業者・観光事業者向けにAirbnbの活用テクニックや交流型観光について解説。長期滞在ニーズや交流型観光の可能性について理解を深める。
※2024年の各都市でのAirbnb ホストによる収入の前年比較に基づく