「&Here」ブランド初となる、2室のテラスを備えたサウナ付きコンセプトルーム登場
日鉄興和不動産株式会社(本社・東京都港区)は9月25日、東京都新宿区にて全65室のレジデンシャルホテル「&Here SHINJUKU」をオープンする。
新宿区新宿2丁目15-14-2の新宿三丁目駅から徒歩3分の立地に位置し、13階建てで敷地面積462.5㎡の規模。設計は東急設計コンサルタント社、施工は淺沼組が担った。
同ブランドでは旗艦店舗の上野店、今年4月にオープンした大阪難波店に続く3店舗目の展開。今後、2027年2月に博多店、同年5月に浅草店の開業を予定し、2030年までに首都圏や関西圏を主に11棟1200室体制を目指している。
いずれの店舗もインバウンドをメインターゲットとしており、上野店や大阪難波店のインバウンドゲストの比率は約8割、今回オープンする新宿店は約9割を占めている。
長期滞在が可能なレジデンシャルタイプの客室は日本ではまだ少ない傾向にあり、昨今の為替の影響も相まって付加価値を備えた自社ブランドが選ばれているのだと新宿店 ジェネラルマネージャーの神部 泰行氏は指摘する。
なお、新宿店のオンハンドの予約状況はオーストラリアを中心とした欧米系で構成され、ADRはファミリールームで約6万5000円、平均の連泊数は約4.5泊との盛況ぶりだ。
新宿店は「NEO PUBLIC HOUSE~緑に囲まれた新しい街の社交場」をコンセプトとし、繁華街エリアに位置しつつも新宿御苑にほど近いことから、新宿エリアの“多様性”や新宿御苑の“安らぎ”をデザインに取り入れた。
1階エントランスには新宿区に工房を構える富田染工芸が手掛けたタペストリーを配し、エレベーターホールに新宿の風景を独自の視点で切り取った写真アートを壁面に設置。11階ロビー階にはアーティストの神山 麗子氏が手掛けた手書きの壁面アートが空間を彩る。
全65室の客室は約27~30㎡のトリプル19室、約38㎡のファミリータイプ44室、約72㎡のスイート2室で構成。ファミリータイプのうち2室を同ブランド初となるサウナ付きコンセプトルームとして造成し、外気浴を楽しめることのできるテラスも備わったつくり。
プランは素泊まりプランのみを販売し、同ブランドの特徴でもありグローバルスタッフを中心とした案内人「&Lover」により、近隣の飲食店や観光スポットなどおすすめの情報を提供する。
神部氏は「東新宿エリアの文化やコミュニティーとの共生、異業種とのコラボレーションによる共栄に貢献したく、また、地域コミュニティーとインバウンドゲストの交流の架け橋的なホテルを目指します。お客さまには昼間に観光などで充分に楽しんでいただき、夜には自宅のようにホッとリラックスできる時間を提供できるよう努めてまいります」と意気込みを語る。


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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp




