(右から順に)戸井田誠 料理長、大町祐輔 代表取締役社長、鈴木裕樹 総支配人
東京ディズニーリゾート®・オフィシャルホテルが新ブランドとして始動
ヒューリックホテルマネジメント株式会社(東京都中央区)は10月1日、東京ディズニーリゾート®・オフィシャルホテル「東京ベイ舞浜ホテル」を『舞浜ビューホテル by HULIC』(千葉県浦安市舞浜1-34)としてリブランドオープンした。
「Japan Viewty」を掲げたブランド戦略
2007年の開業以来、東京ディズニーリゾート®・オフィシャルホテルとして運営されてきた同ホテルは、ビューホテルズブランドの一員として新たにスタートする。ブランドコンセプト「Japan Viewty 日本物の審美眼」のもと、利用者の体験や記憶を重視し、誰もが利用しやすい環境の整備を目指す。
客室428室と多彩な館内施設
施設は地上11階建てで、客室数は428室。主要客室は32㎡と35㎡の2タイプを中心とし、最大定員は3~4名。3名以上の場合もレギュラーベッドを設置可能な仕様となっている。全室に洗い場付きのバスルームを備え、トイレとパウダールームを独立させた造りとすることで、複数人での利用に適している。
客室フロアはスタンダードフロアとエグゼクティブ仕様のハースフロアに分かれ、ハースフロア(10・11階)にはアースカラーを基調とした客室や、睡眠関連の専門家が監修した寝具やアメニティを導入している。スイートルームにはベイビューやパークビューが望めるタイプ、さらに和室タイプを用意している。期間限定で「おとぎ話」「ハロウィーン」「クリスマス」などをテーマに装飾した客室も展開される。
館内施設は11層吹き抜けのアトリウムを中心に配置されており、「レストラン ファインテラス」では和洋のビュッフェを提供するほか、特定日にはランチビュッフェやスイーツビュッフェを開催する。ファンタジーダイニングは「フルール」と「ソレイユ」の2会場で構成され、宿泊プラン専用の朝食会場や、ハースフロア宿泊者専用のエグゼクティブラウンジとしても利用できる。また、「ホテルベーカリー ハニービー」ではパンや焼き菓子を販売。ショップ「ディズニーファンタジー」や「ファーストセレクト」では、ディズニーグッズ、飲食品、日用品、土産品を取り扱う。宿泊者専用「スパ ローズ」には男女別の浴室、サウナ、水風呂、ジェットバスなどの設備を備え、ハースフロア宿泊者は無料で利用できる。
コンセプト「つむぐ」を運営理念に採用
ホテル全体のコンセプトは「あなただけの特別なやすらぎと感動をつむぐ」。人や時間、空間や記憶を編み込みながら未来へとつなぐ行動を「つむぐ」と定義し、ホテル運営の理念として掲げている。
テーマルームのグローイングフラワールーム
記念施策として新客室や特別メニューを展開
リブランドを記念し、期間限定の新テーマルーム「ノルディック・ヒュッゲルーム」を導入した。高層階ハースフロアに位置し、専用ラウンジやスパ入浴の利用権が含まれるほか、朝食は「ファンタジーダイニング朝食」または「ファイン・ビュッフェ」から選択できる。既存の「グローイングフラワールーム」「アラビアン・ミラージュルーム」と合わせ、3種類の異なる世界観から宿泊体験を選べるようになった。予約は公式サイトおよび電話で受け付け、2026年3月31日までの期間限定で提供される。

また、レストランでは「味わいで時をつむぐ」をテーマにした記念メニューを展開する。料理⾧が監修するディナーコース「つむぐ」は、2026年1月31日まで提供され、札幌産の伝統野菜「札幌黄」や千葉県産牛肉などの食材を用いたコース仕立てとなる。

さらに、宿泊プラン限定の「ファンタジーダイニング朝食」では、舞浜バーガープレートやお芋のフレンチトースト、あさりの炊き込みご飯の和食膳などの新メニューを追加。いずれも期間限定で提供され、人気のシグネチャーメニュー「ドレス・ド・オムレツ」と合わせて4種類のメインディッシュから選択できる。メイン料理に加え、サイドメニューはセミビュッフェ形式で提供される。
※提供期間:2025年10月2日(木)~12月31日(水)

デザートプレート「あゆみ」や、「ホテルベーカリー ハニービー」で販売する塩パン、あおさ海苔のベーコンチーズローフ、「とろけるクッキー」などもリブランド記念商品として展開される。
開業日に合わせて開催されたリブランドセレモニーでは、新ホテルの紹介や弦楽四重奏、スタッフによるハンドベル演奏が行われた。さらに、スモークバブル演出や参加型アート企画「つながる色、つむぐ想い」なども実施され、訪れたゲストが体験を共有するイベントとなった。
スタッフによるハンドベル演奏の様子
総支配人の鈴木裕樹氏は、「6番目の東京ディズニーリゾート®・オフィシャルホテルとして2007年に開業以来、皆さまにご愛顧いただいて参りました。この度、施設名を『舞浜ビューホテル by HULIC』に変更し、『ビューホテルズ』の一員となることを嬉しく思っております。これまで以上に、よりお客様ひとりひとりの物語に寄り添い、心の奥にある大切な景色(ビュー)がより尊いものと感じるホテルを目指して参ります。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申しあげます」と述べる。
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文・オータパブリケイションズ 松島
matsushima@ohtapub.co.jp