日南市・飫肥(おび)城下町
宮崎県の南部に位置する日南市の中央に、飫肥という地域がある。江戸時代伊東氏が支配した飫肥藩の旧城下町として知られる。ここには、江戸時代から地割や歴史的風致のある町並みが多く残され、重要伝統的建造物保存地区に選定されている。この飫肥地区は、平安時代に荘園として開拓されたことに始まり、南方には海上交通の拠点として重要とされる油津港、外之浦港につながっており、西方では都城地区に通じる交通の要所であった。
そこに建てられた飫肥城では、飫肥地区の北側にある丘陵を利用して築城されており、荘園時代に設立された日向八院の一つとして「飫肥院」の始まりと言われている。
城下町は城の南方に広がるが、平安京に似せてつくられたと言われ、正方形に近い碁盤の目状になっており、歴史的風致として、街路に面する門、石垣、生垣なども良好に残されており、多くの観光客に親しまれている。
県民分配所得は全国40位
宮崎県の面積は7734.2㎢で全国14 位と、静岡県より小さく、熊本県より大きい。人口は105.9 万人で全国35位。
山形県より大きく、石川県より小さい。年齢構成をみると、14 歳以下の幼年人口は12.7%、15 ~ 64歳の生産年齢人口は54.0%、65 歳以上の老年人口は33.3%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は2.4兆円で全国40 位。一人当たり所得は228.9万円であり、全国で鳥取県に次いで46 位となっている。
産業別構成比をみると、第1 次産業は5.0%、第2 次産業は25.0%、第3 次産業は70.0%で、全国平均と比べると第1次産業比率が高い。工業出荷額は1.8兆円で全国40位、人口当たりは171.3 万円で全国37 位となっている。
ホテル・旅館は施設数、客室数ともに低調
飲食店数は14 年で6569 店。内訳をみると、食堂・レストランが553 店で8.4%、専門料理店が1474店で22.4%を占める。その中で多いのは中華料理店の463店で7.0%を占める。次いで日本料理店が404 店の6.2%と続いている。そのほか、すし店が200 店(3.0%)、そば・うどん店が261店(4.0%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは2131 店(32.4%)、酒場・ビアホールは1376 店(20.9%)と多く、両者で53.3%を占める。以上のほか喫茶店は357 店(5.4%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は201 店(3.1%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は590店である。ホテル・旅館の施設数は23 年で408 軒、客室数は1万5675室で、2013年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 4.0%に対して当県は▲ 17.2%、客室数は全国の13.7%に対して当県は3.4%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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