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第6回 安東 徳子『そのまま使える女性社員教育プログラム』 

第6回 教育に必要な、指導者の5つの「覚悟」

【月刊HOTERES 2015年10月号】
2015年10月16日(金)
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教育における5 つの「覚悟」とは
 
 教育において、指導者に必要な覚悟とは、次の5 つです。
 

  • 「忘れる」ことを忘れない
 指導者は、「一度言えば覚える」という前提で話を進めてしまいがちです。しかし多くの社員は、1 週間後には7 割を忘れてしまいます。濾過紙に水を足すようなつもりで、継続的にリマインドをしていかないと、覚えていきません。
 
  • 「感情労働である」ことを忘れない
 社員は感情で動くため、好き嫌いが行動に影響します。ですから、指導者に対して「嫌い」という感情が生じると、とたんに聞く耳を持たなくなります。これを防ぐためには、「給与をもらっている者は働いて当たり前」という考えを捨て、親のように社員を愛するところから始めましょう。
 
  • 「手法に決まりはない」ことを忘れない
個々の社員、あるいは年度ごとの社員は皆、ちがう個性をもっています。そこで、「自社の研修」という大きなくくりではなく、「今年度の社員はどう研修すべきか」という思考が必要です。例えば新規接客が得意な者は施行が苦手であり、施行が得意な者は新規接客が苦手ですが、こうした各自・各年度の特色や、得手・不得手に対応するには、その都度、内容や強化すべきポイントを変える必要が生じます。
 
  • 手法は飽きられる」ことを忘れない
 みだしなみを浸透させるためにチェックシートを作ると、やがて、チェックは行なわれているが、みだしなみは身についていない、ということがしばしば起こります。目的を達成するために使った手法は、3 カ月後には飽きられ、目的にすり替わってしまいます。継続的な指導を行なう際には、定期的に手法を変えていかなければなりません。
 
 
⑤「教育に終わりはない」ことを忘れない
 教育に終わりはありません。一つのプログラムが完了しても、時代やマーケット(外的要因)は常に変わるので、教育に「ここで完成する」という到達点はありません。
 
コラム・今すぐ役立つフォローアップ
「年末の社内イベントについて話してあげる」
 今、どの会社も、繁忙期のピークに入っておられることでしょう。繁忙期になると新人は、出口がなくなるような気持ちになります。ですから、クリスマスや忘・新年会など、年末年始の社内イベントについて、話をしてあげましょう。
 
 入社や配属の直後の歓迎会以降、夏休みを挟む春秋二度の繁忙期の間は、「全員で仕事を休憩するタイミング」は、なかなかないものです。また、こうした社内イベントは、社員の絆をつくっていく場であり、日ごろはお客さまに向けて発揮しているクリエイティビティや企画技術といったものを、自分たちのために発揮する場でもあります。
 
 年末年始の行事について伝えることは、目前の仕事の先にある短期的な展望が見えてくるという効果に加え、学校における遠足や運動会のように、その企業での「会社人ライフ」を、新人の暦のなかに成り立たせる上でも有効です。

㈱エスプレシーボ・コム 代表取締役
人にしかできないお仕事コンサルタント
アイエステティック専門学校 学校長
ネイルサロン「La fenn—ラフエンヌ」
 ブランドマネージャー
安東 徳子(あんどう・のりこ)
〈profile〉ウエディング・ビューティー業界において1 万人以上の研修実績! 共感力をベースにした「EC(エモーショナル・コミュニケーション)メソッド」をもとに、ウエディング業界を中心とした事業を行なう。現場の経験を生かし、イベントプロデュース、プランニング事業を行なうほか、若い人材の教育も手掛け、現在までに2000 人以上の学生を業界に輩出。また自身が学校長を務める学校法人 中村学園 アイエステティック美容専門学校では、創立2 年目にして県内の美容系専門学校の女子学生数では県下一となり、その後も現在までその数字を維持している。ウエディングから誕生したインナービューティのコンテンツは女性スタッフに大きな人気を集め、依頼多数。その他、講演会、セミナーなど年間125 本という驚異的な実績を作る。

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