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第8回 東出江津子の「Golden Keys 黄金の鍵~ Hospitality の世界から~ 」

第8回 「顔が見えるサービスの連携で」

【月刊HOTERES 2015年10月号】
2015年10月23日(金)
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ご案内業務 顔が見えるサービスの連携で
 
 ホテルにとって、タクシー・ハイヤー会社は、お客さまへのより良いサービスのためのパートナー。正面玄関からゲストをお車にお乗せする場合は、その目的地がビルの中にあることも多い。また車で入れない場所もある。地図や電話番号はもちろん用意するが、そのビルの特徴や一階にある店舗名なども含め、特に外国人ゲストを乗せるドライバーには綿密な説明をする。そのちょっとした準備が、「見つからなくて帰ってきた」「諦めて違う店に入った」という外国人ゲストの口惜しさや困惑を少なくするポイントでもある。
 
 日本は東京でも、“通り”の名前がない道路が多く、英語の標記も少ない。一度、不用意に降ろされてしまったら、地図を持参していても、特に外国人ゲストが尋ねる街行く人に、語学を含め、案内してもらえない状況に遭遇することがある。だからこそ、ドライバーの協力が必要になる。ただ近くで降ろすだけでなく、“あちら”というように、そのビルを指差して教えてほしいとお願いする。また時間が予測できる場合は、特に路地裏のお店には、そのお店の前や近くの路地角で、お迎えをして下さるようにお願いもしてみることで、ゲストは安心して出発する。これもコンシェルジュが大切に考える“顔が見えるサービスの連携”の一つで、人から人への人海戦術である。2020 年に開催が決定した東京オリンピック・パラリンピックに向け、語学教育に加え、このようなちょっとした気遣いのサービスが皆でできるようになることも、一つの“おもてなし”の策ではないだろうか。

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