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【レポート】長い歴史と古い畑を継承しながら進化を続けるワイナリー「グラント・バージ」

2023年03月13日(月)
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本レポートは、バロッサの地で5世代に渡り栽培家、醸造家として続いているグラント・バージの生産者来日に伴いその魅力を伺ってきたものである。グラント・バージは、2015年にオーストラリア最大のワイン会社の一つであるアコレードワインズに加わり、オーストラリアを代表する上質なセラーとして名を馳せている。
 
GI「バロッサ」



ソムリエの方は、普段説明や話の中でも「バロッサ」という地名をよく用いると思う。ここで、GIバロッサとGIバロッサ・ヴァレーとどちらのワインを選ぶかというと、後者を選ぶ方も多い。理由は様々だが、GI区分で言えば、バロッサの方が広大になり、広大=品質がぼやけるという認識をされている人も中にはいる。しかし、あえてバロッサを選ぶ方には、イーデンや標高の高さを加味したエレガントさを求めて選ぶ方もいる。そうしたソムリエに出会えると、ワイン販売の営業としては嬉しくなる。
 
国によって違いはあるが、国際的には85ルールというものが知られている。産地だけでなく、品種やヴィンテージにも適応される。先に少しふれたとおり、このルールを外れると、GIとしてより大きなくくりに組み込まれる。すべてのGIバロッサがという訳ではないが、標高が高く、土壌の異なるイーデン・ヴァレーのものが上手くブレンドされたものは、濃さとパンチのあるバロッサ・ヴァレーの典型的なシラーズよりも洗練された果実味と酸のバランスが優れている。
 
グラント・バージ



グラント・バージ以外にバージと名の付くワイナリーがもう一つある。実は、この2つのワイナリーはいわば親戚関係にある。バージ家の歴史は、1855年ジョン・バージがイングランドのウィルトシャーにあるヒルコットからバロッサに移ったところから始まる。ジョンはワインメーカーとして働き、畑にも類稀なる情熱を注いでいた。その情熱は息子のミシャックに受け継がれ、1865年にはミシャック自身のワイン造りを始める。8人の子供に恵まれ、そのうち長男のパーシヴァルが1928年にWilsford Wineryを立ち上げる。パーシヴァルには、ノエルとコリンの2人の息子がおり、コリンの息子がグラント・バージ現当主であるグラントだ。
 
グラント・バージはジョン・バージから数えて5代目となるグラントにより1988年に設立されたワイナリーだ。フィフス・ジェネレーション・シリーズのラベルには、ジョンからグラントまでの当主が書かれており、その事がより分かる。ワイン造りを続けていた家系ならではの樹齢100年を超える古木を所有しており、2015年からはオーストラリアを代表するアコレード・ワインズの傘下にある。
 
ワイン業界にいても、海外大手の名前を知らない事は多い。ガロやコンステレーションのような企業から、フェリックス・ソリスやペニャフロールなどある程度の地域が浮かぶ企業もある。その中でオーストラリアといえば名が上がるのがアコレード・ワインズだ。アコレード・ワインズは、グローバル・ヴィンテージ・リリースというオーストラリアのテロワールとワイン造りの最高峰を詰め合わせたコレクションを発表している。グラント・バージはその1つの生産者である。
 
グラント・バージは昨年ラベルデザインも刷新し、モダンなバロッサワインというイメージで新たに展開している。長い歴史と古い畑を継承しながら進化を続けるワイナリーだ。そんな、グラント・バージを醸造面から支えているのがクレイグ・スタンスボロー氏だ。
 
クレイグ・スタンスボロー(Craig Stansborough)



グラント・バージは、オーストラリアで3番目に大きいプレミアムブランドであり、13年連続でジェームス・ハリデイの5ツ星を獲得している。そんな、グラント・バージを支えているのが、醸造家のクレイグ・スタンスボロー氏だ。彼は、美しいバロッサのワインを造る為に細部にまで注意を注いでいる。日本食に似た考えを持っており、ブドウを強引に扱うのではなく、磨き上げ研ぎ澄ませることでグラント・バージの洗練された味わいが生み出される。
 
スタンスボロー氏がグラント・バージで勤務し始めたのは1993年からだ。セラー・マネジャーから始め、すぐに頭角を現す。翌年にはアシスタント・ワインメーカーに昇進し、1995年はワインメーカー、1997年にはシニア・ワインメーカーにまで昇りつめた。その実力は外部からも評価されており、2014年には、Barons of the Barossaのワインメーカーズ・オブ・ザ・イヤーを受賞している。今回の来日に際し、色々と話しを伺った。

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