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レポート ホテルマネジメントセミナーin 福岡

テクノロジーの進化で従来の手法は通用しなくなる! これからのレベニューマネジメントはどのように変化していくのか?

【月刊HOTERES 2016年01月号】
2016年01月22日(金)
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■パネルディスカッション
「これからのオンライン予約、オンラインマーケティングの未来を予測する」
【パネリスト】
■㈱アビリティコンサルタント
 常務取締役 WEB 事業統括本部 本部長 水野 真寿氏
■㈱HMRI
 デジタル・ストラテジスト 吉崎 夏来氏
■㈱ファーストキャメル
 かんざし事業部 チーフコンサルタント 設樂 健太郎氏
■ホテル・リザベーション・サービス㈱
 代表取締役社長 三島 健氏
【ファシリテーター】
小社 週刊ホテルレストラン編集長 岩本 大輝

 パネルディスカッションでは、「テクノロジーの進化と外資系OTA 台頭の中で宿泊予約およびオンラインマーケティングがどのように変化していくのか」をメーンテーマに、それと関連する話題について意見が交わされた。
 
 まず、水野氏は宿泊予約サイトの特徴について「一般的なEC サイトのようにオンライン決済の瞬間に取引が成立するのではなく、予約から決済までにリードタイムがある宿泊予約サイトは特殊性が高い」と指摘。
 
 これと関連して吉崎氏は「ホテルは在庫(客室)の翌日持ち越しができない。だから売れ残りを出したくないためレベニューマネジメントが浸透した。しかし、短期的利益ばかりにとらわれて、自施設のバリューを超えた値付けをし続けることは結果的にRevPAR の低下をもたらす」とし、自施設のバリューに対して最適化された価格の維持(プライス・ポジショニング)の重要性を訴えた。
 
 続いてOTA の台頭によるリアルエージェントに与える影響にテーマは移行。設樂氏は「リアルエージェントにも一定のニーズはある。しかしながら、OTA 予約の浸透は今後も続くと考えられる以上、リアルエージェントの役割や位置づけも変わって当然」との見解を述べた。
 
 また、三島氏は「電車や飛行機の座席確保と宿泊予約とは不断の関係。したがって、座席を確保する力を備えていることがリアルエージェントにとっても重要」と指摘した。
 
 このテーマに関しては、リアルエージェントは役割や位置づけを変えつつ、当分はOTA との共存が続くとの見解でパネリストの意見は一致した。
 
 続いて海外OTA やメタサーチの進出が国内OTA に与える影響などに議論は及んだ。
 最後のテーマは、自社サイトによる直販率について。
 吉崎氏は日本のホテル直販率の低さを指摘する一方で、Google という巨大メディアがOTA 事業を開始したことを例示して、直販率は下がっていくと予想。また、水野氏は50%のシェアを超えたLINE が今後の直販プラットホームになる可能性があると語るなど、終了時間まで活発な意見交換が行なわれた。


次世代マルチメディアシステム(SiTV)を展示した㈱ケイティーエスのブース。同社ではSiTV のほか、従来のプリペイドカードを利用したシステム、アクトビラ、監視カメラ、ネットシールダーなど、ホテルのニーズに合わせたさまざまなサービスを提供

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