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トップインタビュー  ストリングスホテル東京インターコンチネンタル 総支配人 金子 宏之 氏

宿泊、レストラン、宴会、一つひとつを研ぎ澄まし ラグジュアリーブティックホテルを目指す

【月刊HOTERES 2016年02月号】
2016年02月19日(金)
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レストラン、一般宴会も
順調に業績が向上
 
続いてお聞きしたかった料飲部門について。多くのホテルで宿泊は良くてもレストランは依然苦しいという話をよく聞きます。こちらのレストランの業績はいかがでしょうか?
 
 レストランについても宿泊同様伸びています。売り上げで約10%程度でしょうか。2012 年度から変わらず伸び続けています。
 
多くのホテルで苦しんでいる中で、業績を伸ばせている要因をどのようにみていらっしゃいますか?
 
 一番の理由はターゲットマーケティングがしっかりとできているということだと思います。どのレストランの、この時間帯には、どういったお客さまに来ていただきたいか、これをしっかりと絞り込んで、そこに合わせた商品をつくっていく、というのを積み重ねてきた結果だと思っています。先に商品ありきで、「これを食べろ」ではなく、それぞれのターゲットとなるお客さまを絞り込んで、そこに合わせた商品を出していく。
 
 例えば、ランチタイムはビジネス利用がほとんどですから、日ごろ「野菜を多く食べなさい」と家族に言われている人も多いようですので、メニューには「サラダ」という言葉がたくさん入っています。
 
 そして、ランチ終了後はアフタヌーンティーの時間です。以前はこの品川にアフタヌーンティーのお客さまなど来ないと何もやっていなかったので、ビジネス利用のお客さましかいないような状況でしたが、充実したアフタヌーンティーのメニューをつくることで、お客さまが来てくださるようになりましたね。4000円と今までよりも高単価ですが、これが伸びてきています。
 
 朝食も同じで、どういったお客さまが多いかによって同じブッフェでもメニューを変えています。例えば、旧正月のシーズンで中国からのお客さまが多い時は中国の方に向けたメニューを多く用意するなどです。
 
❒1 月から「バブルズバー」を始められましたね。その狙いについて教えてください。
 
 月曜から金曜はバーとして、土・日・祝日は婚礼用のウェイティングとして、この二つの目的でつくりました。隣接するレストラン「ザ・ダイニング ルーム」は、92 席でレストラン、バー、ラウンジとすべてのお客さまを受け入れていますので、席数が足りないこともあります。そこでバー利用、ラウンジ利用のお客さまを新たに受け入れるスペースをつくることが必要でした。また、土・日・祝日には婚礼に出席される方々のウェイティングスペースがなかったので、その目的でご利用いただくところをつくった、ということになります。
 
続いて、一般宴会について教えてください。
 
 一般宴会も同様伸びています。この理由としては、私たちのホテルにはバンケットが一つしかありませんので、過去には宴会場は一つとしか考えておらず、どちらかというと受け身な売り方をしていました。しかし現在は、チャペルやレストランの個室まで、宴会場として売る体制をつくっています。それによってある程度規模の大きいものから小規模なものまで、数を多く取ることができるようになりました。それが結果につながっていますね。
 婚礼事業に関しては㈱ベストブライダル様へ委託していますが、こちらも好調です。

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