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第18回 大岩根成悦  「日本型IR&カジノ」の実現へ

第18回 マカオカジノの現状

【月刊HOTERES 2016年04月号】
2016年04月01日(金)
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㈱ブライト 代表取締役
日本カジノスクール 校長
大岩根成悦
(おおいわね・まさよし)
大学生時代に豪華客船「飛鳥」の船上カジノディーラーとして勤務したことがきっかけでカジノの業界に興味を持つ。これまでに訪問したカジノは20数カ国80 カ所以上。外航客船、一流ホテルのパーティーなどで培った自らのカジノディーラー経験と、世界のカジノ視察から学んだカジノディーラーの育成システムを国内に広めるため、2004 年に日本初の本格的カジノディーラー専門養成機関「日本カジノスクール」を開校、校長に就任。巣立ったディーラーは 400 名を超え、国内外のカジノで活躍中。カジノディーラーを厳格に審査するための「カジノディーラー資格認定試験」を実施している「日本カジノディーラーズ協会」(江本孟紀会長)の専務理事のほか、NPO法人「日本ポーカー協会」の理事も務める。カジノの普及と啓蒙に尽力したことが評価され、2004 年に猪瀬直樹氏に次いで2 代目の「カジノオブザイヤー」(日本カジノ学会主催)を受賞。

 世界最大のカジノ売り上げを誇る「マカオ」の2015 年度カジノ売上統計が先日公表された。統計によると、マカオのカジノ売上高は3 兆2928 億円で前年比34.3% 減となった。マカオがラスベガスのカジノ売り上げを抜き世界一となった2006 年から2013 年までは、売上高は上昇し続けたが、ここ2 年間は、前年の売り上げを下回る方向に転じている。売上高減少の最大要因は、中国政府による反腐敗政策と中国経済失速により超富裕層がマカオのカジノから遠のき、カジノVIP 市場を減少させたことがあげられる。

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