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第14 回 健康がKeyword レジャー・宿泊業界の新たな地平

第14 回 目立ち始めた自治体がらみの医療・ヘルスツーリズム振興事業

【月刊HOTERES 2016年07月号】
2016年07月01日(金)
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秋田県仙北市
世界最高の湯治拠点を目指す
 
 仙北市は水深日本一の田沢湖、武家屋敷で知られる角館エリア、乳頭温泉郷、玉川温泉などを要する観光地で、秋田新幹線の停車駅を複数擁する好条件もあり年間約600 万人の観光客が訪れている。台湾との文化交流が盛んで、田沢湖と台湾南部の澄清湖は姉妹湖となっているほか、台北市の北投温泉と仙北の玉川温泉が温泉提携協定を結んでいるなど、国際交流を通じたインバウンドゲストの誘致に積極的である。
 
 さて、仙北市は「地方創生特区」として、田沢湖・玉川温泉を中核とした医療ツーリズムの実現に向けた取り組みを行なっている。同市が2014 年に作成した国家戦略特区提案「世界最高の湯治拠点・岩盤浴場のための岩盤規制撤廃!」では、①「外国人も含めた、温泉活用・湯治型の医療ツーリズム推進」、②「食のトータルプラン(食農林観連携)の推進」、③「医療・観光拠点開発のための公共施設・交通などの改革」の三つを「世界最高の湯治拠点の形成、各種産業の成長・競争力強化」に必要な三つのテーマとして整理し、必要な規制緩和を求めるなど積極的な活動を行なっている(図表2)。
 
 
群馬県みなかみ町
凸版印刷と組んでのヘルスツーリズム活性化
 
 群馬県みなかみ町と、凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾)は、「みなかみヘルスツーリズム協働プロジェクト」に関する協定を2016 年5 月31 日に締結した。
 
 同プロジェクトは、官民連携による協働プロジェクトを展開し、凸版印刷とみなかみ町の発展と、みなかみ町の活性化に寄与することが目的。
 
 みなかみ町と凸版印刷とは、みなかみ町への旅行を通じて健康回復・健康増進を図り、健康維持・疾病予防に資する取り組み「みなかみヘルスケアツーリズム」について包括的な協力体制を整え、プロジェクトを展開する。みなかみ町が有する、自然や景観、アウトドアスポーツ、食、温泉などの資源を生かし、相互に連携、協力してプロジェクトの実現に取り組むとしている。
 
 凸版印刷は、プロジェクトを推進するための情報提供、企画提案などを行なうとともに、みなかみ町で調査研究、イベントなどを実施する。みなかみ町は調査、研究、イベントなどを実施する際には、施設、場所などの提供や活動への協力をする(図表3)。
 
 凸版印刷は、みなかみ町の有する自然や温泉などの資源と凸版印刷のヘルスケア分野でのノウハウや、専門家・研究機関とのネットワークなど双方の持つ強みを生かし、同プロジェクトを推進するとしており「みなかみ町のさらなる発展を支援するとともに、ヘルスケア分野での一層の事業強化を図る」としている。
 
 
岡山県岡山市
岡山型ヘルスツーリズム拠点化事業を推進
 
 岡山市の大森雅夫市長は6 月の定例記者会見で、岡山型ヘルスツーリズム拠点化事業を推進すると発表。
 
 具体的な事業趣旨は、真庭市・吉備中央町と連携し、今後のインバウンド市場をけん引すると言われる東南アジア方面からのムスリム(イスラム教徒)観光客の受入体制整備と、温泉入浴、農業・農村体験や郷土芸能、軽スポーツ等を取り入れた体験メニューを組み合わせ、岡山連携中枢都市圏(仮称)域で周遊観光パッケージ化し、「岡山型ヘルスツーリズム」として育成し、PRすることにより、国内外からの観光客誘致につなげるというもの(図表4)。事業期間は2016 年6 月から5 年間を予定。

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