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第六回 柴原陽子  人を育てるコーアクティブ・コーチング®  「聴き方」の角度を少し変えるだけで、こんなに部下育成が楽になる! 

第六回 サボタージュの存在

【月刊HOTERES 2017年05月号】
2017年05月12日(金)
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株式会社ウエイクアップ
ラーニング事業本部チーフディレクター
柴原陽子
〈プロフィール〉大阪生まれ。1986 年ヒルトン大阪の開業時に入社し、人事部長付秘書を経てトレーニングマネージャーとして教育全般に携わる。2000 年のユニバーサル・スタジオ・ジャパン® の開業時には、教育研修担当として入社し05 年パーク全体のゲストサービス統括として初代ゲストサービス・クオリティー・マネージャーとなる。就任中はゲストサービスにおいてパーク全体で様々な施策を展開してきた実績をもつ。人材育成コンサルタントとして独立後は、伊豆熱川温泉旅館の「女将」経験も活かしながら、ホテル・旅館を主としたホスピタリティ産業企業を中心にコーチング手法を取り入れた教育と企業の発展にむけた組織改革を行っている。また、「コーチング」を02 年より学び始め、現在は㈱ウエイクアップと契約し、コーアクティブ・コーチング® のプロフェッショナルコースのトレーナー兼同社ラーニング事業本部チーフディレクターとしてコーチ育成事業に携わることで広く社会に広める活動もしている。
「コーアクティブ・コーチング®」は株式会社ウエイクアップ CTI ジャパンの登録商標です。より詳しくお知りになりたい方は、CTI ジャパンのホームページをご覧ください。
http://www.thecoaches.co.jp/

コーアクティブ・コーチング®〈4 つの礎〉
① 人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である
② 今この瞬間から創る
③ その人すべてに焦点を当てる
④ 本質的な変化を呼び起こす (別表)
 
今回の一つ目の問いは「ずっとやろうと思っているのに、なかなか実行できていないことは何ですか?」です。いろいろな理由があって、やりたいのにやれていないことはたくさんあるのではないでしょうか。理由の一つとして環境的、物理的なことが影響している場合も多々ありますが、「思考」と「視点」によって可能性を阻んでいることも少なくありません。しかしながら、この「思考」と「視点」は自分にとってはあまりにも当たり前過ぎて、自覚することが非常に困難なのです。私の経験ですが、コーチングセッションでコーチに言われて初めて気付くこともしばしばです。今号ではまず可能性を阻む「思考」について書いていくことにしましょう。
※本連載は3 週に1 度の掲載となります。
 
 
「サボタージュ」の存在
 コーアクティブ・コーチング®では「サボタージュ」という一つの概念があります。言葉としての「サボタージュ」は「怠業、サボる、破壊する、妨害する」というような意味として日本語では訳されていますが、コーアクティブ・コーチング® で伝えている「サボタージュ」を説明するのに最も近い言葉としては、「自己制限的思考」です。自己の可能性を制限する思考、つまり「現状維持推進派」の思考で、何か変化を起こそうとする時に「現状のままの方がいい、現状の方が安全である、変化はリスクである、失敗はしないほうがいい」という考え方です。皆さんの中にもこのような思考がご自身の行動を止めたことがあるのではないでしょうか。「変化させない」という言葉のイメージは「行動しない/何もしない」ととらえがちですが、「ずっとやり続けていることを止めない/やめられない」というのも含まれます。新しいことをスタートさせる訳でもなく、これまで続けていることを止めることもなく、環境の変化や周りの流れに逆らわずに現状のまま毎日を過ごす、という生き方を選択しているのならそれで構わないのですが、「選択」をしている訳ではなく、無自覚にその状態になっているのであれば、今一度、本当はどのような生き方や働き方をしたいのかという問いと共に、ご自身のサボタージュを探求してみてはいかがでしょうか。
 

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