ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 安藤正樹のgensen wedding case  case vol.6  結婚式をしなくていいかと一度は諦めた お客様へのプランニング事例
vol.6 安藤正樹のgensen wedding case 

case vol.6  結婚式をしなくていいかと一度は諦めた お客様へのプランニング事例

【月刊HOTERES 2017年07月号】
2017年07月21日(金)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

みんなで作る席次ボード
 通常は、受付で渡される席次表を、席次ボードを置く形とし、ゲストのコメントと一緒に席次表を完成させるという演出にします。席次ボードには、新郎新婦があらかじめゲストの紹介文を書いておき、ゲストには自分の名前を探してもらいます。新郎新婦からの紹介文には、「辛い時も楽しい時も支え合った、新婦の心の友」のようなメッセージを添え、ゲストからはチェキで撮影された自分の写真を張り、ふたりへのメッセージを添えてもらいます。手紙交換のような演出で、ゲスト一人一人に参加してもらい、新郎新婦にとって大事な人たちがその場に揃うことで完成する席次ボード。会場の一体感はもちろん、式に到着した瞬間からゲストが楽しめる演出になります。
 
お揃いのエスコートグッズ
 会場に入ってすぐに目につくところには、ウェルカムツリーを飾ります。ツリーにはグループ毎にお揃いのバンダナを用意しておいて、胸ポケットにチーフとして、手首に巻いてワンポイントにと、ゲストが思い思いの場所に身につけ新郎新婦をエスコートするというもの。キャンプ好きでアウトドア派の二人らしいプチギフトにもなり、バンダナを結ぶ場所にも個性が出てゲスト同士の会話も弾む仕掛けになるでしょう。
 
プレゼントリレー
 美味しい食事を楽しんでいる式の途中、新郎新婦が巨大なプレゼントを取り出します。「今からこのプレゼントをみんなでリレーします! リレーされた側の方は、包装紙を一枚破いて、そこに書かれているお題に該当するゲストの方を探してこのプレゼントをわたしてください!」との司会者のアナウンスでスタート。最初のお題は「この中で一番面白い! と思う人!!」。新郎が、該当するゲストのところへ行き、エピソードを披露してもらいながらリレーしていくというもの。「次は自分かな?」なんてゲストがドキドキするのも、楽しい時間になります。リレーの最後は、新郎が特に感謝の気持ちを伝えたいと話していたお姉さまにプレゼントが届くようにし、その結末があたたかい空気を演出するでしょう。
 
 これらの内容にぴったりの会場はどこか、ということで、一軒家のゲストハウスが選ばれました。開放感溢れるナチュラルテイストな雰囲気。コーディネートイメージは、ナチュラルかつ、海外のガーデンウェディングのようなおしゃれなイメージが決め手になりました。 個々の演出は、コンセプトとの親和性が発揮されることで意味が生まれてくるもの。その意味が、それぞれの会場を選ぶ選択基準となり、お客様の会場選びに説得力をもたらします。通常、自社の会場にお客様が来店されると、何らかの期待があるはずなので、それを踏まえた接客をしていくことになりますが、その手前のニーズにも訴求できるようなコンテンツの開発ができると、よりターゲットに合う顧客を獲得できるでしょう。本稿が、そんなヒントになれば幸いです。

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年03月15日号
2024年03月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】ホテルの未来〜マネジメント人材の育て方〜
【TOP RUNNER】
デュシット・インターナショナル 京都地区エリア総統括支配人…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE