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第2回 2019年12月13日号 グローバルSAKE マーケットの創造者たち

この酒に合わせた料理を4皿選び選んだ料理に合わせたワインをください

【月刊HOTERES 2019年12月号】
2019年12月11日(水)
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問天それなりの価格で日本酒を売っているのは。価値観を共有できる人々がいるはずだから

島田 問天の価格戦略について教えてください。

竹久 「問天」の日本での希望小売価格は、4合瓶で3万 5000円から3万7000円です。それなりの価格で出しているのは、私たちが自信を持っていることはもちろん、その価値観を共有して認めてくださる方々が間違いなくいらっしゃると考えているからです。

セカンドラベルの「問世」については、青レベルの純米大吟醸を 5000円で、それ以外を 3000円で販売しています。「問天」と同じ田んぼで育った米を使い、同じ杜氏とうじが仕込んだ酒を、「問天」の 1/10の価格で買うことができるお得感をねらった戦略です。

島田 そこからさらにサードラベルの「浪漫乃根底(ロマンノコンティ)」が生まれることになります。

竹久 日本酒のロマネ・コンティを造ろうと思っていろいろなブランド名を考え、ボツになったものもあると蔵元に話したところ、「例えばどんなの?」と聞かれて「浪漫乃根底」と答えたら、「それで普通酒を出すべきだ」とアドバイスをいただいたのが始まりです。

島田 精米歩合が 0強まで行き着いてしまえば、それ以上磨きようで価格を上乗せするやり方は採れなくなります。そこまで技術力を持ち得ない蔵元は、マーケットから消えていってしまうことにもつながるでしょう。その意味でもストーリーによって価値を生み、それを価格に反映するという問天の方法論は従来とは異なる道筋を生み、多くの蔵元に勇気を与えてくれると思います。

竹久 戦略の一つとして「問天」を高級酒としてマーケットに出していこうと考えた私は、器にも着目しました。私自身茶道をやっているご縁から、表千家、裏千家の家元にも出入りしている京都で 300年続く真葛焼の窯元に、「問天」のボトルを創っていただくことができました。毎年「問天」のヴィンテージごとに図柄を変えながら、真葛焼のボトルに詰めた日本酒を限定商品として販売していく計画です。

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