アルコールの新潮流となる可能性大! 日本未上陸の注目“マグニフィセント”7ブランド
シャンパンを凌駕するほどのクオリティ!その泡立ちは高貴な芳香で飲む者を魅了する
イギリスで “泡もの”と言えばビール、それは間違いない。ただ、ここ最近はイギリス国内で作られるスパークリングワインを好む美食家が多いと聞く。祝いの席のオープナーとして、また日々の食事のアペリティフとして、その存在はイギリス国内でどんどん大きくなっている。
イギリス南部の白亜質の土壌はブドウ栽培、特にシャルドネ、ピノ・ノアール、ピノ・ムニエといった3種をはじめとした産地に適していると言われており、その証拠にイギリス国内には、現在 170以上のワイナリーが存在している。ブランドによっては、ヨーロッパの複数国で流通しており、コンペティションではフランスのシャンパンよりも高い評価を得ているブランドが次々生まれている。さて、ではその実力はいかに、ということで著名ワイン講師の方や主要ホテルのソムリエの皆さんにお集まりいただき試飲をしてもらった。
Tasting Members:矢田部 匡且氏(東京エディション虎ノ門/ヘッドソムリエ)青山 敦子氏((株)アカデミー・デュ・ヴァン講師/ WSET Diploma)大塚 信秀氏(フォーシーズンズホテル丸の内 東京/ヘッドソムリエ)富滿 勇希氏(コンラッド東京/料理飲料部 ソムリエ)
ENGLISH SPARKLING WINE#1 BUSI・JACOBSOHN ブシジェイコブソン Cuvee Brut 2018
自分たちの手で育てたブドウをこだわりの製法で創る
世界的に有名なワインメーカーであるサイモン・ロバーツ氏によって作られた、家族経営のシングル・エステート・ヴィンヤードである【BUSI・JACOBSOHN】。サステナブルへの意識が強く、自分たちが所有する畑のブドウのみを使用するというこだわりを持つ。契約ワイナリーを利用しているが、家族が製作に関わるすべてのステップに深く関与してブレンドやドサージュなどをする、スモールワイナリーならではの運営を行なっている。
BUSI・JACOBSOHN ブシジェイコブソン
Cuvee Brut 2018
評価 from青山 敦子氏
「タイトな酸味が素晴らしい一本。最後に塩味を感じましたので、ペアリングとしては魚介類全般、お鮨などにあうのではないでしょうか。イングリッシュ・スパークリングワインは膨らみが抑えられているので、和食との相性がいいと思います。」
評価 from矢田部 匡且氏
「糖分を残しながら熟成期間を長くとるというのは伝統的な、シャンパンが得意としている製法を用いていると思います。エレガントで繊細、余韻にかけて味わいが出るので、シャンパンではないスターターとしておすすめできるのではないでしょうか。」
評価 from富滿 勇希氏
「スモーキーな第一印象から、シャルドネの特徴がきれいに出ています。この一本なら温度を低めにして提供したいですね。牡蠣のグラタンなどと一緒にお出しして、口中できめの細かい泡とまろやかなソースを楽しむのはいかがでしょう」
評価 from大塚 信秀氏
「キラキラとした酸がきれいですね。香りも特徴的で、発酵食品を使った和食、例えば白身魚の味噌漬けと一緒にお出しできたら抜群に合うのではないかと。繊細な酸と少し感じる甘みという、いい意味でのギャップが非常に面白いと思います。」
BUSI・JACOBSOHN Story
イギリス国内外に店舗を置く有名デパート『ハーヴェイ・ニコルズ』をはじめ、ミシュランの星獲得レストランなどでも販売提供されている【BUSI・JACOBSOHN】。それらの評価は高く、特に魚介類やチーズとのペアリングが最高との声が多い。