コロナ感染リスクを回避し、お迎えするゲストと働くスタッフにストレスフリーでウェルビーイングな空間を
いまだウィズコロナの環境下、多様な人が行き交うホテルには、これからも感染リスクは付きまとい、継続的な感染対策が必要です。そしてそれは、ゲストだけでなく、働くスタッフの安心安全を守るという意味でもとても需要な対策です。そこで今回、独自の光触媒技術を用い、空間の除菌脱臭を行なう製品を開発したカルテック(株)の代表取締役社長染井潤一氏にインタビュー。同社の除菌脱臭機と、アクリル板の代替となりうる新製品「テーブルエアー」について聞きました。
カルテック(株) 代表取締役社長
染井 潤一氏
Profile>学生時代に光触媒の研究に没頭し、卒業後に大手電機メーカーに入社。衛星放送用部品をはじめ新規事業の開拓に従事。2018年 3月退社後、カルテック(株)を創業。1961年生まれ、奈良県出身。
ウィルスやニオイを分解※安全な炭酸ガスと水に
──まず、御社の開発された除菌脱臭機と、既存の空気清浄機の違いについて教えてください。
空気清浄機は、空気中に漂う PM2.5や花粉などの粒子をフィルターで漉して、粒子のないきれいな空気に浄化するというものです。フィルターの中には活性炭を入れて、ニオイの元になる粒子も吸着したり漉しとります。一方、弊社の除菌脱臭機は、光触媒フィルターがウィルスやニオイを化学反応で分解して、炭酸ガスと水に換えるというものです。
光触媒の主材料は酸化チタンという粉末で、外壁の塗料や着色用の食品添加物などにも使われているものです。その構造を変化させ、光を当てると、表面に強力な酸化力が発生します。
この力によって、フィルターに付着したウィルスやニオイを分解し、炭酸ガスと水に換えるのです。この一連の流れが「光触媒反応」と呼ばれています。酸化力による粒子の分解力は、オゾンの 1.5倍、次亜塩素・塩素の 2.2倍に及びます。
※すべてのウイルス、菌、ニオイについては 検証をしていません。