ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 企業研修需要のニーズは如何に、アスノシステム社が宿泊施設向けセミナーにて3つのトレンドを発信
イベントレポート アスノシステム株式会社

企業研修需要のニーズは如何に、アスノシステム社が宿泊施設向けセミナーにて3つのトレンドを発信

2024年07月09日(火)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 アスノシステム株式会社(本社・東京都港区)は6月25日、国際浜松町ビル(東京都港区)にて宿泊施設向けセミナー「問い合わせから見る企業研修のトレンド~オフサイト型施設編」を開催した。
 同社は研修・合宿施設検索ポータルサイト「CO-MIT」を展開しており、研修トレンドを模索する宿泊施設を対象に無料のパネルディスカッション形式でのセミナーを取り行った。
 
 はじめに、株式会社ホスピタリティエージェント マーケティング部の石川 朋哉氏が「CO-MIT」の2022年2月~2024年5月の問い合わせ1783件をもととした、昨今の各企業における研修需要の分析傾向を紹介。
 同分析において、問い合わせの際の利用人数平均は1件当たり「34.5人」、ボリュームゾーンは「30人未満」であった。
 利用趣旨別のシェアでは「プロジェクト合宿」(21%)が最多回答であり、続いて「チームビルディング」「マネジメントリーダー研修」「役員合宿」(各13%)と、人事系以外の利用趣旨が多い結果に(図表1)。
 平均予算金額は「新入社員研修1000万円」「その他20~100万円」、1人当たりの予算額は1泊当たり「1~3万」、平均宿泊人数は「新入社員研修4.2泊」「その他1~2泊」の傾向であった。

 

図表1 利用趣旨別シェア
図表1 利用趣旨別シェア


 続いて、石川氏がモデ―レーターを務め、オフサイト型施設(郊外型施設)として注目を集める株式会社R.projectならびに株式会社コスモスイニシアの2社が登壇するパネルディスカッションを開催し、企業研修需要における昨今のニーズを探った。
 R.project社は体験型宿泊・合宿施設「タカオネ」を展開し、同施設は高尾山口駅前の宿泊施設をリノベーションし2021年7月に誕生。パネルディスカッションでは合宿事業部 事業責任者の壽榮松 孝介氏が登壇した。
 コスモスイニシア社は「ワーケーション&オフサイトミーティング施設」として「OUTWORK笠間」と「OUTWORK木更津」を展開し、グランピング施設や小学校の旧校舎を活用しできあがった施設だ。同社からはR&D部門 R&D戦略部 新規事業推進一課の山形 侑雅氏が登壇。(「オフサイトミーティング」はスコラ・コンサルト社の登録商標)

 

左から石川 朋哉氏、山形 侑雅氏、壽榮松 孝介氏
左から石川 朋哉氏、山形 侑雅氏、壽榮松 孝介氏


 パネルディスカッションでは冒頭に石川氏より、オフサイト型施設の「CO-MIT」での問い合わせ件数の傾向を年推移を紹介。2022年時「ホテル・旅館(44.5%)」「研修所・研修メイン施設(27.8%)」「オフサイト施設型施設(15.4%)」のシェアであったが、オフサイト施設のシェアは以降、2023年26.2%、2024年34.0%と多く伸ばしている。
 オフサイト型施設への問い合わせが増加していることの要因として、石川氏は以下を挙げた。
 
「オンライン研修の反動」、リアルに集まる研修ではコミュニケーションが重視されるようになったこと
「研修(学び)の定義の変化」、アクティビティやコンテンツなどの体験が求められるようになったこと
「企業研修の多様化」、従来の人事部や研修部主導から、各事業部へ主催者が移行していること

 

図表2 施設区分別問い合わせ件数のシェア推移
図表2 施設区分別問い合わせ件数のシェア推移


「オフサイトの合宿を企業側は何の代わりに利用されているのかをよく考えています。懇親会の代わりとか、会議の代わりとか、普段リモートのためオフィスの代わりとか、経営課題がコロナ禍で変わってきているのではと見ています」(壽榮松氏)

「累計ご利用者数は3000人を突破しました。ヒアリングをしてみますと、企業側は会議よりもBBQやアウトドアなどでの体験を通じてのコミュニケーションをより重視しているように感じます」(山形氏)
 
 会ではコロナ禍を経て企業研修のニーズが変化している中、宿泊施設側はただ場所を貸し出すのではなく、アクティビティやコンテンツを提供できるように整えておくことが要用とし締めくくった。

 


【アスノシステム株式会社 会社概要】
会社名:アスノシステム株式会社
代表者:代表取締役社長 齋藤 武育氏
本社所在地:東京都港区高輪2丁目16番37号 高輪JEBL 2階
設立年月日:2009年9月1日
資本金:1億円
URL:https://asno-sys.co.jp(コーポレートサイト)
事業内容:システム開発事業/オフショア開発事業/SES事業/Webインテグレーション事業/MVSソリューション事業/Webサービス事業/ERPパッケージ販売・保守
 
■CO-MIT
2019年リリースの研修・合宿施設に特化した検索サイト。企業研修の専門家「ホスピタリティエージェント」が監修し、人事総務・研修担当者にとって有益な情報を掲載し、ホテル・旅館・研修所、都市型からリゾートまで、利用者の目的に合う施設選びを支援する。
URL:https://co-mit.jp
 
―――
文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2025年12月15日号
2025年12月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】本誌独自調査 全国ホテルオープン情報
【TOP RUNNER】
東京ステーションホテル(日本ホテル(株))常務取締役 総支配…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
小規模であることが、最大の贅沢だ ――スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドが語る、ポストコロナ時代のラグジュアリートラベル
小規模であることが、最大の贅沢だ ――スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドが語る、ポストコロナ時代のラグジュアリートラベル
グランドプリンスホテル新高輪ブッフェレストラン、カーデックス社のメニューカード導入でどう変わった? 業務効率化と食の“安心”を支えるビュッフェのメニューカードへ(PR)
〈スペシャルインタビュー〉ホテルレストラン用ブッフェメニューカード・カーデックス社
2025年12月号 TOP RUNNER 第22回 東京ステーションホテル(日本ホテル(株)) 常務取締役 総支配人 藤崎 斉氏
2025年12月号 TOP RUNNER 第22回 東京ステーションホテル(日本ホテル(株)) 常務取締役 総支配人 藤崎 斉氏
2025年11月号 TOP RUNNER 第21回 HOTEL THE MITSUI KYOTO 総支配人 加勢田 愉士氏
2025年11月号 TOP RUNNER 第21回 HOTEL THE MITSUI KYOTO 総支配人 加勢田 愉士氏
京王プラザホテル×ギフティ ホテルギフト券の電子化で新規顧客を獲得 「eGift System」サービスを通じギフティが目指す「ホテルの信頼できるパートナー」(PR)
京王プラザホテル×ギフティ ホテルギフト券の電子化で新規顧客を獲得 「eGift System」サービスを通じギフティが目指す「ホテルの信頼できるパートナー」
小規模であることが、最大の贅沢だ ――スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドが語る、ポストコロナ時代のラグジュアリートラベル
小規模であることが、最大の贅沢だ ――スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドが語る、ポストコロナ時代のラグジュアリートラベル
グランドプリンスホテル新高輪ブッフェレストラン、カーデックス社のメニューカード導入でどう変わった? 業務効率化と食の“安心”を支えるビュッフェのメニューカードへ(PR)
〈スペシャルインタビュー〉ホテルレストラン用ブッフェメニューカード・カーデックス社
2025年11月号 TOP RUNNER 第21回 HOTEL THE MITSUI KYOTO 総支配人 加勢田 愉士氏
2025年11月号 TOP RUNNER 第21回 HOTEL THE MITSUI KYOTO 総支配人 加勢田 愉士氏
2025年12月号 TOP RUNNER 第22回 東京ステーションホテル(日本ホテル(株)) 常務取締役 総支配人 藤崎 斉氏
2025年12月号 TOP RUNNER 第22回 東京ステーションホテル(日本ホテル(株)) 常務取締役 総支配人 藤崎 斉氏
〈透析旅行〉医療法人偕行会グループ×老舗料亭 なだ万× 名古屋東急ホテルが連携、透析患者の“安心して旅する”を叶える新サービス
【編集部員インタビュー】医療ツーリズムで「旅行」を再定義
CLOSE