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2025年8月号 観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《つくば市編》

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《つくば市編》

【月刊HOTERES 2025年08月号】
2025年08月14日(木)
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 今回は茨城県の第2 の都市であるつくば市を取り上げる。同市は国立の研究機関や大学を集約した我が国最大のサイエンスシティ「筑波研究学園都市」として発展し、1985年には「国際科学技術博覧会(つくば万博)」の開催地にもなった。以下につくば市のマーケットと観光をみていこう。水戸市と茨城県のマクロマーケットについては水戸市編を参照いただきたい。

1.マーケットポテンシャル
マーケットポテンシャルはつくば市とその周辺である県南部・西部の主要都市を見る。つくば市の人口は25 万2,202人(2023 年1 月1 日現在)で、茨城県全体の8.8%のシェアを占め、県庁所在地である水戸市の9.4%に次ぐ県内第二の人口を有している。その他の県南部・西部主要都市を見ると、土浦市が14万1,418人、古河市が14万959人、取手市が10万6,011人で、この4 市が県南部・西部における人口10 万人を有している都市である。1982年につくば市を含むこれら4市をまたぐ形で「常総ニュータウン」が開発されている。(図表1)

過去5年間の増加率(23年/ 18年)を見ると、つくば市は9.5%の増加となっている。その他の県内南部・西部主要都市を見ると、守谷市が5.2%、つくばみらい市が2.7%の増加となっている。それ以外は全てマイナストレンドになっているが、▲5%未満の比較的減少の緩やかな都市も多い。つくば市、守谷市、つくばみらい市は2005 年8 月に開業したつくばエクスプレス沿線の都市であり、都心へのアクセスが良好となったことがあり、人口が増加している。

つくば市の年齢構造を見ると、若年人口比率は20.7%、適齢期人口比率は25.9%で、若年人口比率、適齢期人口比率ともに全国値(16.7%、20.9%)を大きく上回っている。その他の県南部・西部主要都市を見ると、若年人口比率は守谷市が20.2%、つくばみらい市が19.2%、牛久市が17.6%、下妻市が16.8%で全国値を上回り、適齢期人口比率は守谷市が22.0%、土浦市が20.9%で全国値を上回っている。(図表2)

高齢者比率を見ると、つくば市は20.4%であり、全国値(28.7%)を大きく下回っている。その他の県南部・西部主要都市を見ると、守谷市が23.3%、つくばみらい市が27.6%で全国値を下回っている。つくば市を含む3 市は高齢化の進展が緩やかと言える。それ以外の都市では高齢者比率が30%を超える都市が多く、高齢化が進展している。

将来推計人口をみると、つくば市は2040年まで増加し続け、2050年ごろでも2020年ベースから6%程度増加した状態を維持すると推計されている。その他の県南部・西部主要都市を見ると、守谷市、つくばみらい市は将来的にも人口増加し続ける稀有な都市となっている。それ以外の都市はすでに減少フェーズに突入しており、2050 年ごろには2020年ベースの50~90%になると推計されており、都市によって様相が異なっている。(図表3)

守谷市は石岡市、龍ヶ崎市、筑西市を追い抜き、牛久市や取手市と同レベルになるとされている。また、つくばみらい市も結城市や坂東市、常総市、石岡市を追い抜き、龍ヶ崎市と同レベルになるとされ、人口規模の順位が入れ替わる可能性がある。人口増加している都市と減少している都市の差が大きいため、将来的な地域内のパワーバランスは大きく変化すると思われる。

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