大改修をへて「HANARE by Tokyu Stay」としてリブランドオープン
東急リゾーツ&ステイは、「東急ステイ京都三条烏丸 別館はなれ」(京都市中京区両替町通姉小路下る柿本町410番地2)をリノベーションし、「HANARE by Tokyu Stay」(以下、HANARE)として2025 年 9 月 29 日にリブランドオープンしている。
HANAREは、京都の伝統と革新が融合した新しい滞在体験として、香りや日本酒、最新デジタルを駆使した茶道体験などのコンテンツを設けたほか、周辺のグループホテル3店舗や近隣の商店等とも連携し“周遊を楽しめる仕組み”など、“五感で楽しむ京都体験“を提供している。
同社ブランディング広報室によると、この度のリノベーションは国内外からの二人旅やファミリー、グループを新たなターゲットに据え、改修・デザインコンセプトを変更。発案から開業までは約2年要したという。豊富なコンテンツも特徴で、「デジタルを駆使した茶道体験はHANAREの支配人の発案ですが、企画から実装までの伴走は本社商品企画部が担当しました。利き酒体験は、nol kyoto sanjo開業時から交流のあるキンシ正宗と、調香体験は外部パートナー企業の力を借り、いずれも協業で始動した」という。


京都の美意識と四つの”ゆう”で構成
今回の全面リニューアルでは、四つの「悠」「幽」「遊」「融」をキーワードにデザインを構成。多彩なカテゴリーの空間を手掛けたデザイナー 藤井 崇司氏は、京都の四季の自然風景も取り入れ、いにしえから伝わる京都の美意識を感じられる客室を目指したという。
悠(悠然)ゆったりと落ち着いている ゆったりとした時間の流れ
幽(幽玄)奥深く計り知れない美しさ、目に見えない余剰や余韻、気品があり優雅なこと
遊(遊芸)芸術や趣向を楽しむ遊び心。芸事
融(融合)異なる要素が混じり合い、新たな調和や価値を生み出すこと
客室の全面リニューアルでは、新たに最大 5 名で宿泊可能な「アセンブルスイート」などファミリーやグループ旅行に最適なタイプを新設し、各部屋には、京都の自然を抽象的に表現したオリジナルのファブリックを壁面や間仕切りのカーテンとして設置し、コンセプトである「遊芸」「悠然」をイメージしたデザインで表現したくつろぎの空間を創造した。「京都の四季の自然風景を取り入れながら、お客さまの感性に響くようなデザインを施しています」。
客室に用意したカトラリー類も細部にこだわりが感じられる。「日本茶や抹茶を楽しめるセットのほか、ミニバーも設置し、お茶、紅茶、コーヒー2種(イノダコーヒー、小川コーヒー)も用意。それぞれの飲み物を適温で味わえるよう、湯温を1度ずつ管理できるケトルを採用しました。また、照明の配置や位置にもこだわり、シーンによって適した明るさを確保できるようにしたほか、複数台を同時やくつろぎながら充電ができるようコンセントの位置も配慮しています」。
HANAREのコンセプトは、「京都をより深く世界へ発信」していくこと。文化交流を意識したコンテンツを用意しているが、いずれも「お客さまが“能動的に参加”できる体験であることで、見る・聞くだけでなく、自らの五感を使って選び、創り、感じるという能動的な関わりが、旅の記憶として深く刻まれると考えている」。
また周辺のグループホテル3店舗とのリレーションにより、今後は、ホテルが「地域の文化発信地」となることを目指すという。「お客さまと地域をつなぐハブとしての役割を果たしながら、地域とともに発展していくサステナブルな共創関係を築いていきたい」と話している。


「HANARE by Tokyu Stay」
【リニューアル開業日】2025 年 9 月 29 日
【客室数】42 室
【所在地】〒604-8173 京都府京都市中京区両替町通姉小路下る柿本町 410 番地 2
【アクセス】京都市営地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅 6 番出口より徒歩 2 分
https://www.tokyustay.co.jp/hotel/hanare-by-tokyustay-sanjo-karasuma-kyoto/




