SHOKO〈プロフィール〉
NY 在住
慶応義塾大学大学院法学修士(感性学研究者)
米国IFDA Chairman
SHOKONEWYORK 代表
江戸川大学客員教授
日本での大学生時代、東宮御所内にて当時の侍従長令夫人黒木氏に、皇族の礼儀作法と日本のお花を学ぶ。渡米して28 年。
専門研究分野
Sensibility of Science( 感性学)
NYUS Culture( NY 文化)
Theory of Floral Design(フローラルデザイン理論)米国IFDA 〈Established1993〉は、NY(US)所在のWPP/WMP 他資格発行機関(URL:http//www.ifda/info/)世界中にフローラルデザイナー、パーティ・ウエディングプロデューサー、を多く輩出。資格取得者4900 名。米国および日本本部では、教育コンテンツ導入や経営コンサル事業を行っている。2016 年春からNY 研修を実施しているアカデミックな江戸川大学情報文化学科に招致され、客員教授として感性学などの特別講義を実施。
「フローラルデザイン理論」を世界で初めて発表。その後、お花をツールとして分析調査しながら、「感性」について学術研究を続ける。
日本問い合わせ先:honbu@sfds.co.jp
(URL:http//www.sfds.co.jp/)
このシリーズでは、トラディショナルからトレンドまで、幅広い情報をお届けします。ホテル・レストランでのサービスやマナー、ウエディング・イベントパーティの創つくり方、ライフスタイルにおけるニューヨーカーの感性などさまざまな視点からの最新情報です。日本人の感性と世界をリードするニューヨーカーの感性とうまく融合することで、「ZEN OMOTENASHI」は世界中から称賛を得ることでしょう。
ニューヨークでもトップ10 に入るDJは、あらゆるジャンルをマスターしています。ウエディングのときは、DJ だけの進行でもBRIDE という華はながありますので、充分なプロデュースが可能。しかしながら、企業イベントパーティなどでは、聴覚だけでは、物足りない。
そんなとき、生演奏を取り込みます。ロック・クラシック・ジャズなど、あらゆるジャンルからパーティコンセプトに応じて手配のうえ、プロデュースしなければなりません。ここでは、その中のJAZZ についてお話しいたします。
ミュージカルとJAZZ は
ニューヨークを強く感じる
ミュージカルは、全米あるいは世界中からの観光客が訪れますのでロングランの演目でもいつも満席です。ミュージカルとも言いますが、ニューヨーカーはお互いの会話では、ブロードウエイショー(Broadway Show)と表現します。
弊社IFDA のジョージ・バロウも、このブロードウエイショーやジャズクラブの元サックス奏者で、当時、日本に招致されたこともあり、ニューヨークでジャズを築きあげたアーティストとして、とても有名です。この28 年の間に、ミュージカル劇場にどれほど足を運んだことか・・、刺激的で感動の日々でした。そのうち、ジャズに魅せられ、マンハッタン中すべてのジャズクラブに通いました。
小さなジャズクラブほどトラデイッショナルで、ニューヨーカー御用達。
本物のJAZZ が聴けます。席は、ピアノ演奏の手の動きが見えるところをリクエストするのですが、指の動きにJAZZ の世界へとひきこまれます。ドラムスとサックス、そしてベースとのアイコンタクトのみで、フリージャズを奏でます。いわゆる即興のジャズです。
音で語りかけてきます。言語のように感じるJAZZ。
ハーレムのジャズクラブ
わたくしの行きつけのジャズクラブがあります。
店内には30 名ほどしか入れない小さなクラブ。
7 時と10 時の開演がありますので、仕事が終わり、その日の演奏内容(ミュージシャンなど)を調べてから、向かいます。地下鉄も24 時間あるので安心。今やハーレムはこんな時代。ここでは気に入ったシートがあるので、列に並ぶときに、入り口で誘導するスタッフに、「いつものシートね!」とリクエストをかけておくと、そこに案内してくれます。
顔なじみになり、心から親しくなることも、ニューヨークで暮らすコツかもしれません。
新人アーテイストには温かいゲスト
さて、ここで何を紹介したいかということです。
ここのジャズクラブが好きな理由があります。それは、有名なアーテイストたちの演奏後、大きなケース(楽器)を持ち、立って聴いていた学生たちが舞台にあがります。世界一の音楽学校と言われるジュリアードの学生たちです。もちろん、彼らはクラシックからジャズやロックまでさまざまはジャンルの音楽を勉強しています。ゲストも皆さん、帰りません。最後まで聴いてあげています。このような表現をするのは、プロとの差はとても大きいとう意味です。ですが、ニューヨーカーのアーティストへの教育に対する気持ちと協力が、善意で前向きなことにおどろかされます。
わたしたち大人に必要なこと。それを教えてくれるのもニューヨークです。
JAZZ の発祥
ジャズはアメリカのニューオリンズ(ルイジアナ州)という港町で誕生したと言われています。ニューヨークマンハッタンハーレムからの誕生だというミュージシャンもおり、その説はさまざまで、真実が何かはいまだに分かっていません。
人種も言語も異なり、異文化の人々が、生きるためのコミュニティを作り上げるために、お互いのコミュニケーションツールとして、ジャズという音楽を通して、語りかけてきたということだけは、分かっています。同時期にさまざまな場所で始まったのかもしれませんね。また、ゴスペルやブルースなど、それぞれの異文化から発生した表現方法を重んじながら、ジャズという音楽が構築されてきたとも言われています。
ニューオリンズは、ヨーロッパから移住してきた人々、クレオール(黒人と白人との混血)、そして奴隷制度によってアフリカから強制的に運ばれた労働力だけのための黒人が集まっていました。彼らがともに暮らしていくには、新しいジャズというジャンルの音楽の誕生は自然なことかもしれません。そんなに遠い昔のことではない歴史ですね。ジャズが人々に語りかけ、また、即興で奏でる音とリズムに、哀愁を感じずにはいられません。
JAZZ の語源
これもさまざまな説があります。
ニューヨークでは、1915 年~ 20 年の間に、「JASS」が流行しはじめました。
新聞などで、JASZ とかJAZZ と書かれていき、JAZZ の方が主流になったとも言われます。単純な動機で、おどろきます。また、フランス語でくだらないという意味で「jaser」という単語があり、アフリカ系アメリカンを侮辱した意味ではないかという説もあります。
ほかには、当時、ドラム奏者のCharles(チャーレズ)のハンドルネームCHASが変化してJAZZとなったという説も。
このように、一般的でニューヨークでも身近なジャズの語源さえもはっきりしていないほど、アメリカという国は広大で多くの移民で成り立ち、また各州での独立した文化を作っていくことに、人々は必死で生きてきたことがJAZZを聴いていても体に伝わってきます。
ニューオリンズではじまったジャズをニューオリンズジャズ(1910 年代)⇒ 1920 年代はビックバンドジャズ⇒ 1930 年代はスウイングジャズ⇒ 1940 年代はビバップジャズ⇒ 1950年代になり、モダンジャズと言われてきました。その後、ジャズも多様化してきています。
ニューヨーカーワンポイント英語表現
食事の味が満足できなかったとき、あなたは、多少のがまんをしていませんか? レストランのサービススタッフは、必ず、「How is everything?」と聞いてきます。おいしいときは、「Good!」「Very Good! Thank you!」など、男性は親指を立て、笑顔で応えます。おいしくないときは? 思ったより塩分が‥がまんしないでください。「It is too salty.」と正直に。お肉の焼き方がちがうときは、「Actually,this beef is undercooked a little bit.」と言いましょう。必ず、満足いくまでの対応をしてくれるはずです。