インバウンド需要に対応することを計画の機軸とし、今回の改装によって海外からのビジネス利用、休前日のレジャー利用増強を見込んでいる。
デザイン面では改装計画スタート時より取り入れている日本の伝統色を基調としたコンセプトを継承。客室フロア全体の統一感を図りながら、家庭のように寛げるシンプルで快適な空間を提案していく。機能面においては、ベッドプランの変更、壁紙等の表装改装、照明のLED化の他、世界各国のプラグに対応できるマルチコンセントの新設など、設備の充実を図った。今回の改装をもってスタンダードフロアの改装計画が全て完了、9月16日より販売を開始した。
【改装概要】
■主な改装内容 :「シティビューフロア」・2フロア(23・24F)・46室
「スカイビューフロア」・4フロア(25~27F、31F)・91室
・ベッドプラン変更 ツインルームをハリウッドタイプに変更
・照明のLED
・表装改装・家具のリニューアル
■実施済客室数 :総客室数19フロア411室の内、6フロア137室
■改装工期 :2016年6月5日(日)~9月14日(水)
■販売開始日 :2016年9月16日(金)
■総工費 :約2億4千万円(計画時)
■設計・施工 :<設計>株式会社観光企画設計社
<施工>株式会社東急ホームズ・東急リニューアル株式会社
2016年度客室改装実施済 内容詳細
23~27F・31F の6フロア137室の改装を実施
1.ベッドプランの変更
国内・海外ファミリー層取り込みや海外ゲストの取り込みを視野にツインルームをハリウッドタイプへ変更いたします。(*ハリウッドタイプ=シングルベッド2台を隙間なく寄せて配置したタイプ。
2.照明のLED化
省エネルギー効果を期待し、環境に配慮した客室を目指す。
3.通信環境等、マルチメディア対応のための設備変更
スマートフォン等、携帯端末普及への対応のためのマルチコンセントなど電源環境の変更。就寝中にも端末の充電および操作が行ないやすいようベッド周りコンセントの充実を図った。
VOD(ビデオ・オン・デマンド)システム対応を見込んで、テレビ用ケーブルやLANケーブル(2系統)を新設。
3.表装改装
天井、壁面の壁紙、カーペットを一新、「利休カラー」や「さくらカラー」などの日本の伝統色をカラースキームとして取り入れ、日本の美意識を演出するフロアにグレードアップ。
【利休カラー (24・26F)2フロア46室】
“利休ねず”は粋(いき)を表すやや緑がかったグレー色。江戸時代から続く“東京の粋”をあらわす色として選択した。日本ならではの粋なおもてなしを色調から感じてほしいという願いをこめている。
【さくらカラー(23・25・27・31F)4フロア91室】
ホテルの建つ「桜丘町」にちなんで選ばれた。フロントカウンターも桜材で作られており、ホテルにとって桜はお迎え花のひとつであることから、今回のリノベーションではこの桜色のカラースキームを取り入れることで“日本のおもてなしの心”を色で表現した。
4.家具他の一部リニューアル
アームチェアをソファに変更の他、フットスローやクッションなどファブリック類を変更し、客室をトータルコーディネートする。
※上記客室内にあわせて、エレベーターホールや廊下部分の表装改装もする。
セルリアンタワー東急ホテル
https://www.ceruleantower-hotel.com/