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新連載 石川夕起子 バーチャルからリアルに 次世代を動かす「感動スイッチ」

新連載 プロローグ

【月刊HOTERES 2016年01月号】
2016年01月22日(金)
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関西国際大学
人間科学部経営学科
ブライダルコース 講師
石川夕起子
神戸市出身。ラジオDJ・CM ナレーションなど声の仕事をきっかけに、ブライダル業界に入る。披露宴司会・プランナーとして携わったウエディング数は、4000 組を超える。2000 年ワタベウェディング㈱三ノ宮店店長に就任。『国内挙式事業』を強化し、2005年神戸グランドプラザ店長に就任。翌年には2 店舗をトップ表彰へ導く。2011 年関西国際大学人間科学部経営学科ブライダルコースの講師に就任。ブライダルの実践を通した経営、人間力、常に「目的」と「意図」を意識した行動を伝えている。キャンパス内で公募ウエディング、学外で学生プロデュースウエディングを実施するなど、座学と現場との学びの往還を図る教育で、注目される。研究紀要「1980 年代から現代におけるウエディングの変遷」など(イメージトレーナーとしても講演・セミナー活動等全国展開中)。

今の世代はゆとり世代。競争心もなく安定を求めている”“ 社会人として使えない” など、日本の学校教育の変遷の中で成長してきた次世代をになう若者たちへの大人たちの不満の声が、あらゆる職場で洩れ聞こえている。とはいえ、不満の声の根源である若者たちは日本の将来をになう重要な役目があり、大人たちの生活を支えてくれる重要な存在にある。
だからこそ今、育った環境のちがいの壁を乗り越え、真剣に、真摯に次世代の育成をしていかなければならないときがきた。そこで次号より毎月3週号にて“ バーチャルからリアルに 次世代を動かす「感動スイッチ」” をスタート。連載に先立ち、石川夕起子氏へのインタビューを行なった。
 
学校生活や日常生活、そして社会人としてすぐに心が折れてしまう若者が増えています。最近はかつてでは信じられない行動を起こし、自身の気持ちをコントロールしている未成年者もいます。そんな状況を多くの大人たちは傍観的に“仕方がないな”“ゆとり世代だからな”という理由で眼を背け、面と向かって指導、教育していません。この状況を打破するためには、まずは若者の思考回路を大人たちがきちんと理解することが不可欠です。学生と触れ合う中で実状はいかがでしょうか。
 
 インターネットやSNS など情報があふれています。分からないことがあればすぐに調べることができ、大半の回答は得られる時代になりました。以前のように電話しかなかったときに比べれば、分からないことをいちいち人に聞くという手間は不要となりました。大人たちから見ればとても便利な世の中になったと思うでしょう。ところが今の世代は生まれたときから今の状況ですから、大人たちが思っているほど現状を便利だととらえられません。むしろ情報があふれすぎて何を選択すべきなのか、信じるべきなのか、自身の問題解決をするためには非常に不便利さを感じています。とりあえずは無難な線を情報から見出して皆と同じスタイルを選択してみたり、個を持ちながらもどのように表現していいのか分からないまま、個を認められていないことに不満を感じ、心が折れたり、社会人になってもすぐに辞めてしまう若者もいます。
 
そうですね。都市、地方問わず、光りかがいている若者は少ないような気がします。
 
 大人たちが“ゆとり世代で競争心がない”というレッテルを張りますが、自分たちがそうなりたくてその環境を選択したわけではありません。そう言われることに開き直ってしまう学生もいます。つまり、私たちが育ってきた環境とまったく異なることをご理解いただくことが、若者を育成するための一歩だと思います。そして一歩のハードルを乗り越えることの楽しさを自己体験により感じさせることです。バーチャルな世界ではなく自分で体験させる機会を多く持たせ、乗り越えさせることで自信が持てるようになり成長していきます。“感動”“感謝”“けじめ”こそが、若者を動かす「感動スイッチ」の基本だと思うのです。

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