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第1回 TOP CONNECT ㈱内田雅章氏 

社長・経営者とのつながりを生みだす 図解「人脈力」の作り方

【月刊HOTERES 2015年05月号】
2015年05月08日(金)
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第一章 人間関係の哲学

期限をつける重要性
これはビジネスにおける話だけではありません。家庭でもそうです。奥さんに「今日いい飯屋見つけたから今度行こうぜ」って行く気もないのに誘う。「今度映画を一緒に見に行こうか」「今度旅行に連れていってあげるよ」といった言葉を軽く見ると、後々ひどい目にあいます。
銀座のクラブの女の子に「今度焼き肉食べに行こうか」と言うのとは違うのですから。クラブやキャバクラは現実離れしたリップサービスで成り立っている世界ですが、家庭にそれを持ち込んではいけません。有言実行が鉄則です。
僕は人を誘うときは期限を決めるように心がけています。
「嫁よ。いい店見つけたから一ヶ月以内に必ず連れていくからな」
これでOKなんです。それでもし、一ヶ月たっても食事に連れていかなかった罰金を払う。
「自分の発言に責任を持て」というと何やら漠然としていますが、「自分の発言に期限をつけろ」というとすごくシンプルでしょう。
期限をつけたら、一週間前に相手に警告をさせるといい。そうすると、警告を忘れた相手を悪いわけだから責任を分かち合うことになります。こうした心がけは、ビジネスの現場では必ず役に立ちます。
 
 
 
コメンテーターの秘密
 人脈力はコミュニケーション能力でもあります。コミュニケーション能力の高い人として真っ先に僕の頭に浮かぶのは、タレントの明石家さんまさんです。さんまさんは、本当に誰とでも話を合わせてしまう。人脈力にこだわる僕から見ると、さんまさんのリアクションが人の心をつかんでいるのだと思います。
 たとえば、「恋のから騒ぎ」という人気番組があります。さんまさんが司会をしていている長寿番組で視聴率も高いそうです。
 番組の流れとしては、まずテーマが出てきて、素人の女の子たちがそれについて意見を言う。それに対して、さんまさんが「ああでもない、こうでもない」と切り返すわけです。さんまさんは、その場でとっさに大変おもしろいことを言う。
 登場する女の子たちは素人ですから、そんなにおもしろいことが言えるはずがありません。でも、さんまさんがうまく切り返すことによって、まるで女の子がおもしろいことを言っているように聞こえるのです。本来だったらおもしろくないものを、おもしろいように見せるテクニック。そこがすごいなと思うのです。
 テレビ番組のゲストやコメンテーターに選ばれる人のすごいところは、普通の人が思いつかないようなこと、ハッと気づかされるようなことを一瞬で突くことができる点です。
 
喜怒哀楽をハッキリつけると
 さんまさんが長い間しゃべり続けているのを見たことって、あまりないですよね。ということは、彼は落語のように長い時間をかけておもしろいことを言うのが得意な人ではない。短い一言一言で、その場の雰囲気を変え、人の心を突き刺すことができる人なのです。
 さんまさんの番組を見ると、コミュニケーション能力を鍛える訓練になります。僕がさんまさんから学んだことは、喜怒哀楽をハッキリつけること。喜んでいるのか、怒っているのか、哀しんでいるのか、楽しんでいるのか、それをハッキリさせる。そうしないと相手は同情していいのか、一緒に喜んでいいのか、わからなくなってしまう。
 わかりにくい人って、人が寄りつきづらいから、結局、人脈ができないのです。つまり、相手がうまくリアクションがとれない。それで相手に苦手意識を持たせてしまっている。
人脈力がある人は、わかりやすい人です。なので、人脈を作りたかったら、すべてを大げさにしてみたらいい。哀しんでいるときも、喜んでいるときも、自分がどんな気持ちでいるのかを相手に明確に伝える。これが大事なのです。

図解「人脈力」の作り方
著者:内田雅章
発行所:講談社
定価780円(税別)

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