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第12 回 本当のアレルギー対応を識る――意外にも不完全な現状に喝! 

第12 回 食物アレルギー配慮食品に挑戦し続ける石井食品㈱インタビュー

【月刊HOTERES 2016年06月号】
2016年06月10日(金)
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NPO 法人アレルギーっこパパの会
理事長
今村慎太郎
Shintaro Imamura
〈Profile〉娘の食物アレルギーをきっかけに、アレルギー対応力が高い企業が食物アレルギーのない人たちから選ばれる社会を目指し、2013 年NPO 法人アレルギーっこパパの会を設立。研修・講演、メニュー開発やコンサルティング、アレルギー対応のためのコミュニケーションWEBサービス「アレコミュ」で、ホテルや飲食店など外食企業のアレルギー対応支援を行なっている。
NPO 法人アレルギーっこパパの会
http://www.arepapa.jp/

近年の食物アレルギーを含むアレルギー疾患の急増を受け2015 年12 月、アレルギー疾患対策への指針策定を国に義務づける「アレルギー疾患対策基本法」が実施。フードビジネスに携わる企業はもちろん、国民もまたアレルギー疾患に関する正しい知識を備え、注意を払うことを努めなければならなくなるという。そこで、現時点の当事者だけでなく、改めて識しるべき「アレルギー対応」について発信する。

 
 食物アレルギー配慮商品に積極的に取り組む石井食品㈱。今回は、石井食品㈱品質保証部統括マネージャー 宮坂執行役員と顧客サービス部 内田プロジェクトマネージャーに、同社が食物アレルギー配慮商品に取り組み始めた経緯や食物アレルギー対応商品製造にあたっての従業員教育、従業員の意識などに関するお話を伺いましたのでご紹介します。
 
「無添加調理」と「原材料履歴公開」への挑戦からつながった
食物アレルギー配慮商品
 
 石井食品では、食物アレルギー配慮商品「いっしょがいいね」シリーズの取り組み以前に、「無添加調理」と「品質保証番号を用いた原材料公開」に取り組み始めました。無添加調理への挑戦は、長期保存や原料の質によらない安定した味のために使用される食品添加物が、お客さまのニーズから使用されるものではなく、流通やメーカーの都合から使用されているものではないだろうか、という問いを持ったことがきっかけで始まります。そこで、当時、社内で「母親の気持ちになってものづくりを進めよう」という取り組みを進めます。この取り組みの過程で、食物アレルギーの子どもを持つ家族と出会い、食物アレルギー配慮商品の展開のきっかけとなりました。また、無添加調理を実現するため、厳選した素材を使用し製造しているものの、パックされた商品形態によって厳選素材の良さが伝わりにくいことから、品質保証番号を用いた原材料公開を始めます。独自の品質保証番号を製品の一つ一つに付け、原材料の履歴と製造工程の管理状況を購入者が分かるようにしたのです。
 
 これらの無添加調理への挑戦、原材料履歴の公開、食物アレルギーの子どもを持つ家族との出会いが、食物アレルギー配慮食「いっしょがいいね」につながったといいます。
 

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