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第101 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術 これからの人材育成 

第101 回「知り得た情報を生かす」

【月刊HOTERES 2016年09月号】
2016年09月09日(金)
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おもてなしの達人
鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉
1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

これぞまさしく究極のサービス
 先月名古屋城前のW ホテル業者会で講演する機会を得て、盛岡から自家用車で出向いたときのお話である。ホテルの目の前の駐車場が運良く1 台分空いていたので、玄関前にいたドアガールにここに車止めて良いか尋ねると満面の笑顔でどうぞ。車を降りるとなんともうベルパーソンのN さんが満面の笑顔で真横に立っていた。どうやらインカムで連絡がいったと思われる。車からバックを2 つにパソコンを取り出すと「お持ちします」。「重いからどれか一つ持つよ」といっても、「力ありますから」と気持ちよく引き受けてくれた。玄関に入った瞬間、フロントのスタッフが今度はカードキーをN さんに手渡す。結局私は名前を告げることも、またフロントに立ち寄ることもなくノーサインでお部屋まで案内された。なぜこんなサービスができるのか考えると、車の盛岡ナンバーやセミナーに合わせた岩手からの到着時間から割り出したと思われるが、これぞまさしく究極のサービスである。リピート客にはよくお名前だけでというホテルもあるが、ホテル側が分かりきっている人なら、いっそのこと今回のようにノーサインでの案内やカードキーを手渡したら、どれだけお客さまが優越感に浸るか考えたら、ほかのホテルも見習うことがあるのでは。

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