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第9 回 74歳現役プランナー 田中清寛 

第9 回  黒子に徹する

【月刊HOTERES 2016年11月号】
2016年11月25日(金)
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大阪を代表する「リーガロイヤルホテル」。約60 もの、宴会場、会議室を所有し、宿泊、料飲施設もバラエティに富んでいる。国際会議場も隣接し、まさに国際的なホテルとして国内外の要人から外国人観光客、ビジネス客など幅広い層に対応している。そんな中、1965 年3 月の入社以来、ロイヤルホテル一筋、ホテルマン街道まっしぐらに生きている人物がいる。それが74 歳現役プランナーとして活躍している田中清寛氏。全12 回にわたって同氏の生きざまを描写する。お客さまに対して決してNO と言わない、真摯な姿勢。これからホテルマンを目指している次世代、そして現在、ホテルマンとして勤めている方々に多くを学んでほしい。
 

リーガロイヤルホテル ブライダル担当支配人
田中清寛氏
〈プロフィール〉昭和17 年5 月6 日生まれ。㈱ロイヤルホテル 昭和40 年3 月入社。ブライダル部門以外に総務、人事部、セールス、「ラ・ロンド」マネージャー、「レストラン シャンボール」マネージャーに従事。ブライダル部門はのべで約40 年間勤務。平成12 年3 月、シビルウエディングミニスター資格取得。
 

“ホテルはお客さまからの情報が多ければ多い程、より良いモノやサービスが提供できます。ホテルの気遣いではなく、新郎新婦の気遣いがかたちとして現れるだけなのです。だからこそ、打ち合わせでいろいろな情報を引き出すことが大切です”。この言葉こそが、清寛が74 歳になっても現役プランナーとして勤める上で、黒子に徹した確固たる姿勢であり、親しい人間関係を築きながらも決して馴れ合わず相手のためを思ってサポートする、一線を画したけじめでもある。
 
 その姿勢は打ち合わせだけにとどまらなかった。清寛は自分が担当した結婚式の本番に必ず顔を出す。あるとき、新婦の母親がさりげなく小さな写真立てを取り出し、テーブルの上に置いた。その姿を見て清寛は“お父様の生前のお好みの飲み物はなんだったんですか?”と尋ねた。ビールということが分かり、“お父様も一緒にお嬢様の結婚式をお祝いしましょうよ”とすぐに故人のためにビールと料理を用意した。清寛ならではの目配り、気配りであり、結婚式当日まで落ち度なく、大切な顧客のために黒子となり徹底的にサポートしている姿がうかがえる一場面でもある。後日、新婦とその母親から清寛の優しい心遣いへの感謝の言葉が届いた。
 
 さらにこんなこともあった。

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