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第5回 安東徳子  科学で伸ばす人事戦略 数値化できるホスピタリティ

第5回 「創造性」とは本質に立ち返っての「置き換え力」

【週刊ホテルレストラン2017年01月06日号】
2017年01月24日(火)
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株式会社エスプレシーボ・コム
代表取締役
安東徳子氏
〈プロフィール〉ウエディング業界、専門学校を中心としたコンサルテーション業を長年に渡り幅広く展開。コンサルテーションによる課題発見と解決手法を示すだけでなく、研修も並行して行うサービススタイルが確実な結果を生むことから評判を呼び、コンサルテーション業務自体のリピート率の高さも注目されている。サービス業に特化した研修で現在までに1 万人以上の受講実績を持つ。そこから導き出された独自のホスピタリティ理論は業界内外で高い評価を得ている。近年では千葉県の美容系専門学校の立ち上げコンサルテーションを担当し、創立翌年から9 年連続県下1 位の入学者数を維持するという驚異的な結果も出した。これらの実績は『共感力』をベースとした独自理論『ECメソッド』から生まれている。

 ホスピタリティに必要な10 の資質は、行動原理に必要な能力(右脳的能力)と状況判断に必要な能力(左脳的能力)に大別できることをすでにお話ししました。前者は、先天的能力のように捉えられることが多々ありますが、画家に不可欠なデッサン技術と同様に、訓練で身に付けることが可能なものもあります。その代表的なものが、創造性(クリエイティビティ)です。
 
知識と経験の蓄積と、純粋な視点
 
 創造性が発揮される瞬間は、他者からは「神が降りてくる」「天才的ひらめき」と見えるかもしれません。しかし実のところほとんどの場合が知識と経験に連動しており、ゼロベースで生まれるものではありません。
 
 モーツァルトは天才的作曲家と言われますが、もしバッハよりも先に生まれていたら、あのような活躍はできなかったでしょう。バッハの功績がモーツアルトの作曲の下敷きとなっているのです。つまり新しい発想とは、脈々と継承されてくる文化や伝統の中から生まれてくるものです。
 
 新しいものを創出する能力には、既存のものを進化させる「積み上げ型」と、既存のものを組み合わせて構成する「組み合わせ型」の2 通りがあります。いずれにせよ、既存のものの本質を理解した上で応用することで、新しいものが生まれます。例えば、箸に別の価値を与える必要が生じたとします。この時、いったん本質の「木の棒」として見た上で、「10 本あればおみくじとになりそう」「まとめて束ねれば打楽器になるかもしれない」など、別のことに置き換える能力がまさに創造性なのです。
 
 ここで重要なのは、本質を理解するためには、「純粋性」が機能するという点です。つまり素直な目で見なければ、ハシを「木の棒」として見ることができません。ハシという視点にとらわれてしまうと、本質を見逃してアイデアキラーになってしまうのです。欧米人女性が塗り箸をかんざしのように使って髪をまとめている姿を見かけることがありますが、これも「食卓で使う」「物をつまむ」という本来の用途から離れ、「漆で装飾された木の棒」という本質で捉えたために生まれた、新たな用途です。

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