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第8回 中瀨 敏和  ホテルウェルネスプログラム

第8回  ウェルネスプログラムの創出事例③ 施設コンバージョン

【月刊HOTERES 2017年05月号】
2017年05月26日(金)
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~ウェルネスサービスを取り入れ顧客を獲得する~
 ウェルネスサービス面では、プールプログラムはなくなったものの、新たなプログラムとして岩盤浴ヨガ・スラックライン・ボルタリング・ファンクショナルトレーニング・スタジオプログラムなど、多彩なメニューを創出したことで、来館者の数は増加しホテルのレストランなど各部署へのシナジー効果も高まりました。
 
 このように現在の用途を変更することで、停滞しているもしくは、破綻している部門事業を全く新しい視点から再構築することが可能となります。この用途変更時に今後成長が期待される「ウェルネスサービス」を取り入れることで、現在ウェルネスサービスを実施していないホテルや、ウェルネスサービスのボリュームが少ないと感じておられるホテルにとっては、収益構造改革の大きなチャンスとなります。
 
 現在進めているプランでは、宴会やウエディング数の減少により、稼動が少なくなった宴会場や着付け室などを、岩盤浴施設やトリートメントルーム・医学博士考案のドクターダイエットルームなどのウェルネスゾーンへコンバージョンさせるなど、現状施設の広さや規模、ホテル内の全体動線などを考慮して「ホテルブランディングを損なうことなく実現可能なもの」かつ、「事業継続を見込むことができるもの」を共創しています。
 
 時代の変化や価値観の変化に対応するためには、現在のゾーニングのままで顧客創造ができているのかを見直す時期に来ています。
 
 過去のゾーニングでは、既に事業を継続することが不可能になっている可能性があります。現在では、商業デザイナーによるコンバージョン時の低コスト、デザイン・コンセプトが主流となっていますので、一定のホテル内装クオリティーを担保しながらも、早期損益達成が可能な再投資でホテルイメージを大きく変化させ、新たな顧客を獲得する機会を得ることが可能となっています。
 
 これら新たなウェルネス施設が、ホテル内損益を改善しさらなるシナジーを発揮します。
 次回は、このシナジーを最大化するために必要な、ホテル各部署やテナント部署との連携という視点からのプログラム創出事例についてお話ししたいと思います。

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