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12 ジャン・メデゥサン 

ニース料理のレシピ紹介 最終話 All good things must come to an end

【月刊HOTERES 2018年08月号】
2018年08月23日(木)
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 南フランス ニース名家出身で、パリ育ちのジャン・メドゥサン氏が、独自の体験と家族エピソードを交えた料理に関する書籍をまもなく日本で出版予定です。そこで、出版に先立ち、本誌で「レシピとエピソード」を半年にわたり紹介してきました。残念ながら、本連載で最終回となります。今後、ホテレスでは日本での著者も交えた出版記念パーティーを企画しています。詳細は、あらためて小誌SNS やメルマガなどで皆さまにお知らせいたします。 最後に、金融・歴史・文化・料理など、あらゆる分野に造詣が深く、実業家でもある、フランス在住のジャン・メドゥサン氏に、読者の皆さんにメッセージをいただいたので合わせてご紹介します。

ジャン・メデゥサン
Jean Medecin
〈Profile〉1971 年フランス パリ生まれ。父はオペラビジネスの実業家、母はオペラ歌手。南仏ニースのジャン・メデゥサン通りはかつて同市長であった祖父の名に由来。叔父ジャック・メデゥサン氏は料理本を執筆し世界的ベストセラー。食文化や料理を愛する過程環境に育ち、幼少期よりたびたび家族とともにニース料理に親しむ。金融ビジネスを手掛けるかたわら料理本を執筆。
Instagram NICE_MEDECIN

 
最終話 ニースのクリスマス
 
 ニース地方の史実やいろいろな話、そして料理のレシピをご紹介してきましたが、今回これで最終回となります。ニース伯爵領ではクリスマスの準備をどのようにして、そしてどのように祝うのかをご紹介して崇高な中にこのシリーズの幕を引きたいと思います。まず、イエス・キリストの生誕日12 月24 日から数えて4 回の日曜日を含む期間は、アドヴェントと呼ばれています。この期間キリスト教徒は、瞑想や内省を実践し、典礼上の新年の準備をするよう呼びかけられます。年頭にご紹介した四旬節と異なって、アドヴェントには特別な食事の習慣というものはありません。12 月1 日から24日までのカレンダーで、数字のついた小窓を毎日開けると宗教的な絵が現れるアドヴェントカレンダーを買う習慣はありました。(今日では宗教的な意味合いのない多くのカレンダーが売られています)そして、我が家ではクリスマスの数週間前にはキリスト生誕群像、クレッシュを準備していました。これはフランス南部の伝統で、ニース伯爵領だけのものではありません。キリストの生誕を再現した模型のようなものです。登場人物は素焼きの像に色づけして作られ、この地方の住民の特徴をよく表しています。「サントン人形」とも呼ばれており、毎年、一つの人形を買い足すのが慣わしです。我が家では父が担当し、私と一緒に選んでいました。12 月24 日夜は、キリストの生誕を祝う真夜中のミサに出かけ、教会から戻ったら、生まれたばかりのキリスト像をクレッシュに置いてから賛美歌を歌ったものです。

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