サラリーマンに絶大な支持を誇る「ドーミーイン」を経営する共立メンテナンスという企業が、「癒しの湯宿」というブランドで、日本各地に旅館を展開するようになってから10 年、同社は日本でも有数の旅館チェーンを展開するに至っている。その秘訣は意外なところにあった。あれもこれもとさまざまなサービスを提供するのではなく、顧客が必要十分であるというサービスを緻密に探ったうえで、それを提供するための施設づくりから行うという、いわばマーケティングの基本に立った考え方だったのである。
長く続く業界には、それぞれの業界独特の「しきたり」や「常識」が蔓延している。それを打破することこそが、その業界の成長をうながす大きなポイントである。
その、いわば「当たり前」のことを再確認させていただいたインタビューとなった。
第3回
旅館革新の旗手たち ⑶ 「引き算による価値創造で均衡経営を」
「癒しの湯宿」を経営する株式会社共立メンテナンス 取締役リゾート事業本部長 鈴木 真樹 氏
【週刊ホテルレストラン2015年08月14日号】
2015年08月12日(水)