「浅草エキミセ屋上テラス」エントランスに設えられた、「お祭りBBQ ビアガーデン 浅草エキミセ屋台村」の門とのれん。こののれんをくぐると一気に非日常な夏祭り空間になる。東京メトロ銀座線及び東武スカイツリーラインの浅草駅から直結の上、雨天対応を施すなど、アウトドア・ビアガーデンのリスクにも万全を期している
西は姫路から北は郡山まで、全国でBBQ施設運営を展開する㈱スタンドケイが関東初上陸店として、「浅草エキミセ」の屋上テラスに「お祭りBBQビアガーデン 浅草エキミセ屋台村」をオープンした。同施設は手ぶらでBBQビアガーデンを楽しめることに加え、たこ焼きや焼きそばなどの定番屋台メニューの食べ放題が付き、さらに射的やわなげといったゲーム屋台も併設されたビアガーデンだ。
㈱スタンドケイ代表取締役の名倉氏が同業態を発想したきっかけを伺うと、
「私には子供がいるのですが、彼らが幼い折は多忙を極めていて、夏休みなどになかなか時間を取れずにいたという時期がありました。その中でも夏休みですから、何かしてあげたいという気持ちがあり、家族で近所の公園に赴きBBQをして、手持ち花火をしたということがありました。その日、私たち家族はとても楽しい時間を過ごしたのですが、その日だけでなく、そのことが‟楽しかった夏の思い出“として子どもたちの記憶に刻まれてくれたようで、それ以降もその公園の前を通るたびに『あの時、ここで花火やったよね!』、『BBQしたの楽しかったね!』といった会話を幾度となく交わしています。そのような‟楽しかった記憶“が残る体験をお客さまにしていただきたいと思い、それにはどのようなコンテンツを作るのがよいのだろう? というところからこの業態の着想の出発点です」
と返ってきた。
同施設からは東京スカイツリーⓇが間近に見ることができる。日中もその姿は迫力があるが、日没後にライティングが点灯するとそこに華やかさも加わり、気持ちもより盛り上がる。ライティングスケジュールは同タワーHPから確認できるので、好みのライティング演出にあわせて訪れるのも、「お祭りBBQ ビアガーデン 浅草エキミセ屋台村」ならではの楽しさだ
筆者は仕事柄、さまざまなスタイルのビアガーデンを体験しているが、同施設ではBBQの楽しさに加え、懐かしい屋台遊びでは童心に返り、綿菓子作りの挑戦では新たな体験にワクワクするなど、純粋に楽しかった。そして、ここでの体験は、名倉氏のお子さんが夏の日の想い出を繰り返し追体験されているように、多くの人が記憶の中で追体験するものになるであろうと思った次第だ。ちなみにフードメニューの構成もさまざまなお客さまのニーズに適うようになっており、BBQコースに屋台食べ放題とドリンク飲み放題がついた二種のセットに加え、屋台食べ放題とドリンク飲み放題やソフトドリンクの飲み放題がついたキッズコースがある。ドリンクの飲み放題は、‟アルコール&ソフトドリンク“と‟ソフトドリンクの2種から選択可能であり、内容に応じて異なる価格が設定されている。アルコール類には、低アルコール飲料も複数用意されており、しっかりとお酒を楽しみたいお客さまから、アルコールを飲まないお客さままで、共に楽しめる工夫がなされている。また、大人のグループやデート、ファミリー、子どもたちのグループによるパーティまで、多様なシーンに対応可能であり、最大で300席を貸し切ることもできる。
今回、関東初進出が浅草の地になった理由は、名倉氏の中でお祭りとビアガーデンを融合したコンテンツをやりたいと考えたタイミングで「浅草エキミセ」から出店の依頼があったといい、‟祭り“と浅草の街の親和性からコンテンツがよりエンターテインメント性を帯びると感じたそうだ。さらに浅草駅直結という導線や、眼前に東京スカイツリーや隅田川を臨み、7月には隅田川花火大会の特等席になるといっても過言ではないロケーションも魅力だったという。
同社は‟お祭りBBQビアガーデン“以外にも、‟出張いちご狩りサービス”といった画期的なサービスや、全国のBBQ場を検索できる‟BBQ NET“を運営するなど、イベント企画とWEB制作の2本柱で‟食とエンターテインメント”を組み合わせた個性的なコンテンツ提案をしている。また、ホスピタリティの面においても、利用者の立場に立った丁寧なサービスを提供しており、運営会社としてもこれからの躍進が期待される。今後の動向にも注目したい。
「お祭りBBQビアガーデン 浅草エキミセ屋台村」
https://bbq.urban-earth.jp/asakusa/








担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp