食材は北海道産を中心に仕入れられており、その中には料理長自らが北海道まで足を運び、仕入れているものも。安定供給の観点から、時期によっては他地域からの仕入れを行なうこともあるが、味のクオリティには一切妥協せず、厳格な基準のもとで選定している
‟俺の“シリーズで多彩な人気業態を展開してきた「俺の株式会社」が、11年ぶりに和食新業態を開業した。高級魚介の本格炭火炉端焼きを中心とした和食を提供する「俺の炉ばた」ブランドの第一号店、「俺の炉ばた 恵比寿」である。
同店では、従来通り上質な高級食材をリーズナブルな価格で提供する一方で、‟より五感で食事を楽しんでいただきたい“という新たなコンセプトを掲げ、空間演出にも力を入れた。キッチンはオープンスタイルとし、炭火の香ばしい香りや焼き上がる音、シズル感をダイレクトに感じられるように工夫。炉端焼きのライブ感を間近で味わえる体験型の空間づくりがなされている。
また、‟ゆっくりとお食事を楽しみたい“というお客さまの声に応えるかたちで、これまでの‟俺の”シリーズでも導入されてきた2時間制のコースは引き続き用意されているものの、時間に縛られず、自由に食事を楽しめるスタイルも新たに導入された。
炭の香ばしい香りが立ちのぼる中、炙られていく食材の様子を間近で楽しめるカウンター席。炭火焼きと原始焼きという二つの技法を眺めながら食事を味わえる。火のはぜる音や料理人との会話も、五感を刺激するエッセンスだ
ちなみに、同ブランドはすでに新宿にて2号店の開業が決定している。同ブランドはインバウンドに特化して展開しているわけではないとのことだが、‟炉端焼き“を“JAPANESE STYLE BBQ”と翻訳して店舗名に取り入れるなど、訪日外国人に訴求する戦略も組み込まれている。特に、銀座におけるドミナント出店でインバウンド市場から絶大な支持を集めている‟俺の焼肉”ブランドが、今年に入って次々と新店を開業している現状を踏まえると、インバウンド誘致における‟炉ばた“ブランドへの期待も高まる。
いずれにせよ、新たな和食の体験を届けるブランドとして、今後の展開が注目される。
「俺の炉ばた 恵比寿」
https://www.oreno.co.jp/restaurant/robata_ebisu








担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp