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THE AMBERE PRIME Hotel (China / Huawei)

ICT大手企業のファーウェイが直営する 最上級ホテルブランド「THE AMBER PRIME」

2025年06月23日(月)
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外部の声と内部の意見を反映し、 向上心を持ってホテルを運営

 H社が直営するホテルに宿泊できると聞いて、最新の通信インフラや配膳ロボットのサービスなどを想像していたが、ホテル運営は、実に基本に忠実。日本を代表するクラシックホテル同様に、きめ細かな接客を大切にしている。

 宿泊した「THE AMBER PRIME」の総支配人や運営部長と意見交換した際、彼女たちはラグジュアリーホテルブランドでの経験を買われて、同ホテルの運営を一任されていると感じた。そのため、彼女たちが培ってきた経験をもとに、「THE AMBER」ブランドのサービスマニュアルを策定。接客の最前線に立つ若手ホテリエの声も、積極的にマニュアルに反映。若手からの発言や内容によっては、インセンティブの対象となるため、さまざまな意見やアイデアが生まれ、日々ホテルが成長しているという。

 また、外部インスペクターを招へいし、自分たちが気づかなかった点を改善。筆者と意見交換した際も、総支配人や運営部長から、前日に宿泊した感想や施設内覧の感想などを求められた。
 海外のホテルではあまり見かけない「空気清浄機」「ウォシュレット」「消臭剤」なども、「PRIME」ブランドでは採用している。総支配人が訪日した際に、気に入ってホテルに採用したと話す。これらの商材が導入されているホテルは、自社内で「Huawei 2.0」バージョンホテルと呼ばれているようだ。今年7月に上海と武漢で開業するホテルは、さらに宿泊者の音声認証による客室内の照明点灯やカーテン、カギの開錠、タブレットによるルームサービスの提供などができるようになるという。

 

コラボ中のお茶セット
コラボ中のお茶セット
朝食会場ではヤクルト2種が置かれている
朝食会場ではヤクルト2種が置かれている

 

ビジネスパーソンを意識した設え

宿泊したベッド周りの様子。ベッドはシモンズ
宿泊したベッド周りの様子。ベッドはシモンズ


 オーナーが世界的な大企業であるH社ということもあって、ホテル全体は非常にビジネスパーソンを意識したラグジュアリーな空間となっている。例えば、ベッドメーカーは「Simmons」、バスアメニティは「BVLGARI」、水回りは「TOTO」「KOHLER」「GROHE」など、世界的なラグジュアリーメーカーの製品を採用している。

 H社直営ホテルの宿泊客の約85%は中国人。残り15%を他国からの宿泊客が占める状況だが、中国製品に特化していないことが、世界中の顧客に対する気配りなのだろう。ちなみに、筆者が気づいた範囲では、客室内にH社の製品はTVと体組成計のみであった。
 また、机の引き出しの中には文房具セットを常備、デスク周りには複数の電源プラグを設置し、ビジネスパーソンが仕事しやすい環境が整っている。部屋タイプによっては、高級マッサージチェアも設置している。日中の仕事から夜に部屋に戻ってくれば、部屋には季節を意識したフルーツの山盛りがテーブルに置かれていた。

 今回宿泊したホテル「THE AMBER PRIME」はスパ、フィットネス、宴会場なども付帯している。筆者は客室と朝食利用のみであったが、THE AMBER PRIMEのおもてなしを十分すぎるほど感じた3日間の滞在であった。

 

ハンガーの端に、すべりどめを設置。日本ではあまり見ない
ハンガーの端に、すべりどめを設置。日本ではあまり見ない

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