会では会員ホテルを中心に約160名の地元および全国の観光関係者が集結
一般社団法人全日本ホテル連盟(本部・東京都千代田区、以下ANHA)は11月11日、福山ニューキャッスルホテル(広島県福山市)3階宴会場・光耀にて、ANHA主催イベント「タウンミーティング in 福山」を開催した。
同イベントはANHA50周年記念事業として、同連盟が目指す「観光立国の実現、地域の発展と会員ホテルの価値向上への支援」を目的に始めたもの。これまで松本市、福井市、金沢市、北上市、幸手市にて取り行われ、今回が6回目の開催となる。
開会の挨拶ではANHA会長の清水 嗣能氏より「地域が発展し、交流人口が増えてこそわれわれの宿泊業も潤ってきます。そのためにも、それぞれの地域を発展させることがANHAの存在意義でもあります。過去にタウンミーディングを開催した際には登壇者から素晴らしいメッセージをいただき、その気づきをもとに『東北三大桜』として打ち出すことで観光入込数が劇的に増加した例もあります。今回の『つながる瀬戸内、ひろがる価値』のテーマのもと熱い議論をしていただき、議論の中から得たメッセージをそれぞれの地域またはホテルにお持ち帰りになり、できることから取り組んでいただきたい」と述べた。



続いて、福山市 市長の枝広 なおき氏による祝辞が述べられ、福山市の見どころとして日本で最も駅から近い天守閣である「福山城」、令和の元号ともつながりがある景勝地の「鞆の浦」、「薔薇の街」であり空襲復興の際に約1000本の薔薇の苗木を植えていたこと、日本で約8割のデニム素材を生産していることなどを挙げた。
その後、国土交通省 中国運輸局 局長の金子 修久氏による来賓の挨拶を経て、基調講演ではオタフクホールディングス株式会社 会長の佐々木 茂喜氏による「日本的経営2.0を目指して~コーポレートガバナンス&ファミリーガバナンス」、公益財団法人大原芸術財団 代表理事の大原 あかね氏による「歴史と紡ぐ地域の未来~地域資源としての倉敷・美観地区の歴史」の講演が行われた。
後半には株式会社ベッセルホテル開発 代表取締役社長の瀬尾 吉郎氏がモデレーターを務め、「つながる瀬戸内、ひろがる価値」をテーマにパネルディスカッションを実施。パネリストは株式会社鞆スフレ・コーポレーション 代表取締役会長 CEOの村上 正高氏、コアグローバルマネジメント株式会社 代表取締役の中野 正純氏、株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション 取締役の井坂 晋氏らが登壇。
それぞれの地域連携や観光振興に関しての意見が述べられ、終了後は意見交換会が行われ、約160名の参加者らが忌憚のない意見を交わし合い盛況に閉幕した。
パネルディスカッション光景、左から瀬尾 吉郎氏、村上 正高氏、中野 正純氏、井坂 晋氏
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp




