私は十代の頃から飲食店で働き始め、この世界に魅力を感じてきた。学業そっちのけで現場に立ち、プロになりたい一心でのめり込んだ日々を今でも覚えている。父に頼みホテルやレストランの現場を見せてもらうたび、チームの動きやゲストの表情に触れ、「なんて面白い仕事なのだ」と思った。お客さまに喜んでいただき「ありがとう」と感謝される。そのうえチップまでいただける。自分たちの仕事が、目の前で価値として返ってくる。このビジネスの正直さと奥深さに私は惹きつけられた。もちろん続ければ簡単なことばかりではない。原価、人材、オペレーション、品質、クレーム対応。次々と現れるハードルを越えて成長する。その過程すらこの仕事の面白さである。
2026年3月号 FROM THE PUBLISHER 太田 進
FROM THE PUBLISHER 太田 進 人間のサービスが、贅沢になる時代である
【月刊HOTERES 2026年03月号】
2026年03月16日(月)




