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第17回 観光革新の旗手たち  第17回  公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)、日本ホスピタリティ・サービス産業団体協議会(JSC) 野田 兼義 氏 × 東洋大学 徳江 順一郎 氏

チャレンジを続けて波乱に富んだ人生… 日本の良さを世界に発信することを目指し続けて

【月刊HOTERES 2018年08月号】
2018年08月10日(金)
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アフリカへ
 
徳江 なかなかアグレッシブな学生時代です。その後、今度はタンザニアに赴任されたのですね。
 
野田 最初は青年海外協力隊が設立された際に隊員として行きました。一時帰国をはさんで、今度はJICA の農業・地域開発専門家として赴任しました。
 
徳江 現地ではどのようなお仕事をしていらっしゃったのでしょう。
 
野田 タンザニアでは、政府の農業開発委員会で委員を務めさせていただいたり、ダルエスサラーム大学の農学部で教壇に立たせていただいたりしました。農業開発委員会では、外国人の委員は私だけだったんです。それ以外にも、タンザニアの農業にかかわるありとあらゆる活動をし、日本との架け橋にもなったと自負しています。
 
徳江 タンザニアの農業が現在あるのは、もしかしたら野田さんのおかげ、という側面もあるかもしれませんね。
 
野田 ここはとても興味深い国で、標高が6,000m 近いキリマンジャロがあるなど、地域性がとても多様です。そのため、それぞれの土地にあった作物を作る必要があるんですよ。
 
徳江 キリマンジャロという名称が出てくると、やはりコーヒーをと考えますが…
 
野田 もちろんコーヒーにもかかわりましたが、キリマンジャロ総合開発計画を日本政府にプレゼンしたのは私です。
 
ブライダルとのかかわり
 
徳江 1988 年に帰国なさってからは、どのようなことをなさっていたのでしょうか。
 
野田 京都府や京都市のアドバイザーなどをやりながら、文化の重要性に目が向くようになりました。その頃、裏千家のご次男でいらした故・伊住正和氏が設立した会社のお手伝いをして、博物館や美術館のショップの版権を日本に紹介したり、造花を輸入したり、お寺などでの最高の食事会を企画したり、本当に色々なことをしましたね。
 
徳江 野田さんのバイタリティが、こうしたところに見事に現れているように感じます。でも、まだブライダルは出てきませんね(笑)
 
野田 そろそろですよ(笑)平成に入ってから、三井物産の異業種交流会で㈱コンパルの故・大西敏之(前)社長とお会いしたんです。
 
徳江 式場紹介業のはしりですね。
 
野田 大西さんは、日本の婚礼文化をしっかりと守り継承していくことなくして、ブライダル産業の将来はないという想いを強くお持ちで、人材育成の必要性を常に訴えられていらっしゃいました。そこで、伊住さんの伯母でもあった故・塩月弥栄子先生に会長をお願いし、1990 年にJapan Bridal Organization(JBO)を設立して、人材育成事業をスタートさせることになったんです。
 
徳江 野田さんがブライダルにかかわられるようになったのは、平成に入ってからの話だったのですね。
 
野田 50 歳を過ぎてからの新しいチャレンジでしたね。そのJBO が発展し、1995 年に社団法人日本ブライダル事業振興協会が発足しました。当時の経済産業大臣は橋本龍太郎先生でした。
 
国家資格始動に向けて
 
徳江 「平成らしい」ビッグネームがでてきましたね。そして、2012 年における公益法人制度改革の際に、公益社団法人への移行となったわけですね。
 
野田 大変厳しい審査をしていただきました。ですが、これまでの実績も含め、頑張ってきたことをお認めいただいたということかもしれません。
 
徳江 そしていよいよ、ブライダルの国家資格がスタートします。
 
野田 国家資格にするためには、ブライダル業界の実情との整合性を取るなど、難しい点が山積していました。少しずつ調整し、やっとゴールが見えてきたように思います。業界の人材育成をミッションとしてこの30 年頑張ってきましたが、やはり国家資格として認めてもらうことは、この国の将来を担う産業としてお墨付きをいただいたような自負もあります。業界で日々頑張っていらっしゃる皆さんたちにとっても、大いに励みになるのではないでしょうか。その意味でも、これからも業界を通じた社会の発展のために尽くしていきたいと考えています。
 
徳江 私は、還暦どころか、古希を過ぎても努力し続けて修士号まで取得なさった姿勢に敬服しております。昭和の時代は農業と文化、平成はブライダルともに歩み、次の時代はどうでしょう。
 
野田 もう一度、しっかり日本の文化に目を向けたいと思います。ホスピタリティ関連の業界団体とともに、色々としかけていきます。徳江 まだまだチャレンジは続きますね。楽しみにしております。本日はありがとうございました。
 
日本ブライダル文化振興協会(BIA)
〒104-0028 東京都中央区八重洲2-10-12
国際興業第2ビル6階
TEL:03-6225-2611㈹
編集補助:東洋大学徳江研究室

野田 兼義 氏 
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)専務理事、日本ホスピタリティ・サービス産業団体協議会会長、他公職多数。
1939年熊本県熊本市生まれ。東京農業大学農学部農業拓殖学科卒業後タンザニアに赴任し、一時帰国をはさみ1988年までJICA専門家として農業開発の指導にたずさわる。帰国後、多くの出会いを通じてブライダル業界における人材育成の必要性を痛感し、ブライダルコーディネーター養成講座を開講。同講座が発展し、現在のBIAの前身となるが、専務理事として歴代の会長を支えてきた。
修士(国際観光学)東洋大学。

徳江順一郎氏 
東洋大学国際観光学部准教授
上智大学経済学部卒業、早稲田大学大学院商学研究科修了。大学院在学中に起業し、飲食店の経営やマーケティングのコンサルティング、内装デザイン事業などを手がける。2011 年から東洋大学国際地域学部国際観光学科に着任。『ホテルと旅館の事業展開』、『ホスピタリティ・デザイン論』(創成社)、『ホスピタリティ・マネジメント』、『ホテル経営概論』(同文舘出版)など、著書・学術論文多数。

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