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  • 濱野紹央子  会社力、人間力を変える『ヒューマンプロトコール』  連載9  多様な価値観の時代を迎えて 〜飽和した「モノ」から将来の財産となる「コト」消費への転換〜
連載9 濱野紹央子  会社力、人間力を変える『ヒューマンプロトコール』 

連載9  多様な価値観の時代を迎えて 〜飽和した「モノ」から将来の財産となる「コト」消費への転換〜

【月刊HOTERES 2018年09月号】
2018年09月21日(金)
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「断捨離」という言葉が大ブレイクし、いまだに日常的に使われる背景には「モノ」だけではなく「さまざまな人生のしがらみ」も含めて今一度見直し、捨てるものは捨ててもっと自分らしく生きてもよいのではないかという人生観におよぶところまで言葉の範囲が少しずつ広がった為だと思われます。

㈱スティルサンク 代表取締役
濱野紹央子
〈プロフィール〉幼い頃から華道、茶道、能に親しみ日本の最高のおもてなし文化を身につけながら育つ。大学在学中には皇太子殿下(現天皇陛下)が名誉総裁を務められた団体より日本の代表として全米を訪問し 日本の文化を伝えるとともに欧米の文化を学び帰国。自身の結婚式の時に全てをセルフプロデュースしたことをきっかけに、日本国内はもとより欧米での研修・視察・資格取得を重ね、欧米スタイルの独立型ブライダルコンサルタントのパイオニアとして活躍。名門ホテルのブライダル再生事業や企業コンサルティング、講演活動、個人客のウェディングプロデュースなど数多く手がけている。最近では国土交通省観光庁「産学連携による観光産業の中核人材育成・強化事業」の「ホスピタリティ産業における女性の活躍と組織づくり講座」におけるカリキュラム検討委員を務める。

 
 日本はもともと茶の湯の世界のように非常にシンプルな美を大切にする国です。それと同時に稲作文化の中で日本人は、自然界の八百万の神々を崇め飢饉を恐れ豊作を祈り、日常の中で節目節目に神事を執り行なってきました。そういう中で農民は神様へのお供え物をし、その後神様からのおさがりとして、そのお供え物を皆で食し「飲めや歌えの祭り」を楽しむことが何よりの娯楽でした。そういう背景の国なので、日本は本来「モノ」よりも「コト」を暮らしの中心とする国なのです。まさに最近の参加型イベントの原型が古代から日本にはあったのです。

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