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Vol. 19 SHOKO  NEW YORK EYES 海外の拠点 ニューヨーク情報

Vol. 19 パーティ文化 SAVE THE DATE 編

【月刊HOTERES 2016年06月号】
2016年06月03日(金)
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SHOKO
editor、NY 在住
慶応義塾大学大学院法学修士
米国IFDA Chairman
Established1993 米国IFDA は、NY(USA) 所在の
WPP/WMP 他資格発行機関URL:http/www.ifda.info/
世界中にフローラルデザイナー・ウエデイングプロデューサーイベントプロデューサー資格取得者4700名(2015 年)。多くの卒業生が世界で活躍しています。
IFDA(JAPAN) 問い合わせ:honbu@sfds.co.jp
WPP/WMP 受講に関する問い合わせ先
school@claris-wedding.jp
URL:http//www.clalis-wedding.jp
~ The lovely flowers relieve the heart, the highest design produced by polishing the heart ~

 BIGDAY の招待状の前に、日取りと会場(VENUE)が決定したら、すぐに招きたい方々にお知らせをします。日程の確保「SAVE THE DATE」。
 
 日本でもぜひ取り入れて欲しいシステムです。
 ニューヨーカーは、婚約が決まり、ふたりだけで密かに決めていくことはしません。
 
 ご両親への紹介を済ませると、Bride Made との緻密な打ち合わせがはじまります。そして何よりも招く親戚、友人たち、知人たちのゲストのことを第一に考えながら、ときは流れていきます。そんなとき、まず、カップルは「自分たちを祝福してくれる人たちは絶対にきてほしい」「わたしたちの準備した会場で、一緒にハピーな時間を過ごしてほしい」「美味しいお料理と飲み物そして音楽で楽しんでほしい」「わたしたちの幸せを一緒に分かち合いたい」そう思っています。
 
 そのためには、まずどうしたらいいか‥、SAVE THE DATE CARD が生まれた理由です。

SAVE の意味
 
 婚約した後、カップルは早速BIGDAYに向けての準備に入ります。
 BIGDAY は、日本語で説明すると、本番日あるいは挙式(ご披露宴)当日などのことです。
 
 いつにするかカップルで話し合います。BENUE(会場)を決め、日程をフィックスすると招待客にも知らせたいですよね。何のために挙式とパーティをするかというと、これまでのカップルの人生に関わってきてくれた大切な人びとをお招きして、幸せを分かち合いたいというカップルとそのご両親の思いを伝えたいから。つまり、カップルにとっては、ゲストは、なくてはならない存在です。都合をつけて、何とか出席してほしいという願いから、SAVE THE DATEの習慣が自然に生まれました。
 
 この案内を受け取ると、早めに日程を抑えることができるので、お互いにいいですよね。そして、BIGDAY までに、ゲストによっては、それぞれのお役目や準備があります。
 
 特に、BRIDEの友人(BRIDEMADE)は忙しくなります。
 
 また親戚の叔母さま方は、SHOWERSの手配やHOME パーティの準備、カップルは、プレパーテイがいくつかありますので、BIGDAY までの準備とともに気持ちも高揚していき、最終仕上げが、BIGDAYの挙式とパーティの日になる‥。なんてすてきなときの流れなのでしょう。

formal invitation to follow
 
 
「2017 年8 月1 日はわたしたちのBIGDAYです。この日を一緒に祝福してほしいです。最優先して、日程をあけておいてください」というような文章で送ります。
 
 細かいことはなくても、会場名(遠方からのゲストのためには場所を知らせておかなければなりませんから)と日程を知らせるのです。
 
 もちろん、前後に、そのままの気持ちをメッセージとして書きます。婚約したこと、今とてもHAPPY なことなど。そして、「formal invitation to follow」と書いておきます。
 
 返事はメールアドレスをいれておくとか、電話で直接でも構わないのです。
 
 どちらから連絡してもいいということ。結婚することが決まったという報告なので、ここからが、全員、HAPPYムード。
 
 RSVP(返信用はがき)は、オフィシャルな招待状のときに同封しますので、SAVE THE DATE のときは不要です。そしてはがきでもいいですし、封書にいれたものでもどちらでも構いません。
 
 web を使用すれば? と思われるかもしれませんね。今のカップルは、webでの送信をすることもありますが、トラデイッショナルな方法をかたくなに守っているのも、特徴です。大切なメッセージは、カードで送る習慣があるようです。

カード社会
 
 フードマーケットやファーマシー(ドラッグストア)そしてブックストアを覗いてみてください。ステーショナリーコーナーがあり、さまざまなカードがずらりと並んでいるところもあります。少ない部数の場合は、こちらで購入できます。
 
 カテゴリー別になっています。Wedding・Showers・Birthday・Anniversary・Sympathy・Mother's day など。CHRISTMASやNEW YEAR 用は、シーズンになると、ボックス入りでセット売りがあり、ある程度の部数をそろえることもできます。日本の年賀状と同じで、とても大切な文化。宗教によって、異なるメッセージ(言葉の使い方)を準備してくれていますので、ニューヨーカーにとってはとても便利。ユダヤ教(JEWISH)の人口は多いため、ヘブライ語でのメッセージカードがあり、陳列棚に表示されています。12 月20 日ごろにいくと、セールも始まっていますので、お得です。
 
 多種類のカードが特別に陳列されていますので、デザインを見るだけでも楽しいです。

発注方法
 
 アメリカ西海岸では、これらのステーショナリー関係をBRIDE が自分の手作りという場合もありますが、女性も働くビジネス社会で生活しているニューヨーカーにとって、そんな時間はありません。プロデューサーに依頼をします。自分たちのイメージを伝え、好みのデザインがあれば、リクエストします。
 
 プロデューサーは、自分の好みを熟知しているステーショナリーショップで発注することになります。写真は、わたくしのアトリエ近くBROADWAY78st. のショップでサンプルを見て、紙質や色などを決めているところです。
 
 わざわざ出向く必要はないのですが、新しいサンプルも増えていたり、バインダーごとに、イメージを分けてファイリングしてありますので、見やすく、自分の目で確かめると、安心感もあります。スタッフとの交流も大切。
 
 デザインもそれぞれのイメージに併せて作ります。お二人の写真をいれたり、イラストとかです。ある程度の材料をデータで送り込むと、きれいに仕上がってきます。

ニューヨーカーワンポイント英語表現
社交( S o c i a l L i f e )の場で「ありがとう」「どういたしまして」そして同意する「そうよね」などはよく使いますね。
I s e e ! ⇒I k n o w ! ⇒S u r e !
⇒C e r t a i n l y ! ⇒E x a c t l y !
⇒A b s o l u t e l y !
いかがですか? 日本語であえて表現するならば、柔らかい返事「そうね」から「わかるわ」「きっとそうね」「確かにそうだわ」「そのとおりね」「絶対にそうよね!」まで同意する強さが変わることがニュアンスでおわかりいただけると思います。気持ちを伝える言語という手段。一つだけではありません。

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