ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 2017年新年号 特集Ⅰ「わが社の10年後」  Vol.10  日本ビューホテル㈱ 代表取締役社長 遠藤 由明 氏
Vol.10 2017年新年号 特集Ⅰ「わが社の10年後」  Vol.10  日本ビューホテル㈱ 代表取締役社長 遠藤 由明 氏

幸せな人を倍増させる計画

【月刊HOTERES 2017年01月号】
2017年01月06日(金)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


日本ビューホテル㈱ 代表取締役社長 遠藤 由明 氏

 
 企業は「経営理念」と「進化」を持っていなければ長きにわたり存続し続けることはできません。それは「経営理念」と「進化」が商品やサービスといった具体的な形になり、お客様に喜んでいただき支持されることで利益を上げ、その利益を原資として従業員の待遇の向上やお客様からより高い評価を得るためのさらなる投資につながるという成長サイクルを作ることになるからです。
 
 当社はこの「経営理念」、行動規範の基本方針である「社訓」、“ ビューホテルらしさ” の再構築と継続のために作成した「使命(ミッション)」、それらを行動に移す「形(スタイル)」の四つを言語化しており、それらを全従業員が共有し実行すべく取り組んでおります。そして、本年5 月に開業する札幌ビューホテル大通公園や来年開業の大阪ビューホテル本町など、今後新規にホテルを開業する際の旗印とすることも含めて大切にしていきたいと考えております。
 
「進化」については、中核事業の成長への注力を高めた経営に取り組んでいきます。このような経営戦略を採る場合にポイントになるのは、時代の流れやニーズに合っているか、事業の全体像や推進手段が見えているか、何を目的としているのか、その事業モデルは展開可能か、という点であり、これらを明確にした上で具体的な戦略を選択しなければなりません。
 
 当社グループは、浅草ビューホテルを旗艦ホテルとして宿泊、婚礼、宴会、レストラン等を兼ね備えた総合ホテルやリゾートホテルを展開するホテル事業を中核に、施設運営事業、遊園地事業の三つの事業セグメントで経営しております。昨年7 月に遊園地に新施設「那須の恵みMekke !」を開業させるなど各事業セグメントにおいて事業基盤の拡充を進めてきましたが、これからの10 年間では特にホテル事業に当社の経営資源を集中していきたいと考えています。具体的には、既存ホテルの施設やサービスのさらなる充実、そして訪日外国人の増加などの日本の動向を踏まえ、市場調査により地域を絞った上で客室と直営レストランを主体とした新規ホテルの展開に注力していきたいと考えております。
 
 このような事業展開のために、既存ホテルのマスタープランを作成し、それを今後の経営計画に織り込み着実に実行していく方針です。また、新規ホテルの開業については、事業開発チームが業務提携先との新規案件の情報交換や情報経路の拡大に動いており、慎重さも兼ね備えた展開をしていきます。ついては、10年後の運営ホテル数を現在の倍とする計画を進め、事業基盤を拡大していきたいと考えております。
 
 以上の方針の根源には、日ごろ私が従業員の皆さんにお話ししている「さらなる良い会社」への取り組みがあります。私は、良い会社とは、次の三つの項目をすべて兼ね備えた会社であると考えています。それは、「お客様に喜んでいただける商品・サービスを提供し続けて、社会に貢献できる会社であること」、「そこで働く従業員全員が幸せであること」、「それらを原動力に、その原資となる高い収益を上げられる会社であること」です。この三つの項目のレベルを上げ「さらなる良い会社」を実現するということは、「幸せな人をどれだけ増やすことができるか」という観点によるものです。 上場企業として株主様をはじめ、お客様、従業員、お取引先様等のステークホルダーの皆さまの期待に応えるためにも、10 年後に現在の倍のホテル数にすることで、幸せな人を倍にしたいと考えております。
 
日本ビューホテル㈱
http://www.viewhotels.co.jp/

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年04月15日号
2024年04月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】本誌独自調査 2024年日本のホテルチェーングループ一覧〈前編〉
【TOP RUNNER】
リージェントホテル香港 マネージング・ダイレクター ミシェル…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE