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  • 伝統は“守る”のではなく“創る”もの  第二十九回  スマイル ブリュー カンパニー 代表/日本酒スタイリスト 島田律子氏 辰馬本家酒造㈱ 代表取締役社長 辰馬健仁氏 六自㈱ 代表取締役社長 中野佳子氏 ブランディングの手法を使いながら「白鹿」の発信に手間暇をかける
第二十九回 伝統は“守る”のではなく“創る”もの 

第二十九回  スマイル ブリュー カンパニー 代表/日本酒スタイリスト 島田律子氏 辰馬本家酒造㈱ 代表取締役社長 辰馬健仁氏 六自㈱ 代表取締役社長 中野佳子氏 ブランディングの手法を使いながら「白鹿」の発信に手間暇をかける

【週刊ホテルレストラン2018年11月23日号】
2018年11月23日(金)
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日本酒造組合中央会認証「日本酒スタイリスト」として精力的に活動を続けるタレントの島田律子氏が、日本の伝統文化、日本酒の魅力を深く伝えることで、海外からのお客さまをおもてなしするホテル、レストランの力を向上させるためのヒントをお届けしていく本連載。今回は「白鹿」の蔵元である辰馬本家酒造株式会社の辰馬健仁氏、グループ会社として設立された株式会社六自の中野佳子氏にご登場いただいた。酒樽職人の初代辰屋吉左衛門が1662(寛文2)年に酒造りを始めたことが、辰馬本家酒造の起源。イノベーションに取り組む精神は現在の辰馬本家酒造にも受け継がれ、新たな日本酒マーケットの創造に挑む姿勢は業界内外から高く評価されている。オータパブリケイションズ代表取締役の太田進を交えた座談会を2回連続でお伝えする。

辰馬健仁(たつうま・けんじ)
兵庫県西宮市出身。甲南大学法学部法学科卒業後、三和銀行(現三菱UFJ 銀行)入行。1999 年家業である辰馬本家酒造㈱入社。2001 年取締役、02 年常務取締役、04 年取締役副社長。06 年代表取締役社長に就任。企業理念「育てる」のもと、「育てあう」を白鹿グループで実践。「米を笑いに!」をビジョンにお客様を笑顔にする酒蔵を目指して、型にとらわれることなく挑戦し続けている。㈱六自 代表取締役会長。現在に至る。

中野 佳子(なかの・けいこ)
1992 年 辰馬本家酒造㈱に入社。営業職として組織小売業を担当。自社商品を売ることだけでなく、お客様がワクワクできる買い場創りもサポート。2012 年よりブランドマネジメント販売戦略室マネージャーとしてブランド戦略、マーケティング戦略を担当。直販事業部部長をへて2017 年、コミュニケーションデザイン部を立ち上げ、日本酒の新しいシーン創りだす「ソトノミプロジェクト」をスタート。2018年5 月辰馬本家酒造㈱の新会社としてSAKE のコミュニケーション&エンタテインメントの創造を目的に株式会社六自を設立 代表取締役社長に就任。

島田 律子(しまだ・りつこ)
スマイルブリュー カンパニー代表・タレント・日本酒スタイリスト(日本酒造組合中央会認証) 日本酒の魅力を伝える講演・イベントの司会や出演など、年間100 本以上をこなす。TV出演や雑誌などへの執筆も多く、そのエンターテイメント性の高さと分かりやすさから、ファンやリピーターが多い。飲食店や百貨店の売り場プロデュースの依頼も多く、NAGAE +『TRAVEL CHOCO』など酒器を始めとした商品開発や、女性ならではの視点から日本酒の美容・健康効果に着目。日本酒美容を取り入れた日本酒美容コスメ『MAIDEALE』をプロデュース。HP:http://www.smile-brew.com/

「日本酒を」ではなく「白鹿が飲みたい」
と言ってもらえる世界を目指していきたい
 
島田 「白鹿」は大手メーカーの中でもチャレンジを続けています。
 
辰馬 ここ10 年弱続けてきたチャレンジは、社内外に向けた広報活動によるPRです。「おいしい酒を造っている」という自負はもちろんありますし、「白鹿」も「黒松白鹿」もユーザーにずっと支持されてきました。そのため同じものを造り続けていれば、この会社、酒蔵、酒は永続的に残っていくという根拠のない自信が社内に根強く残っているのも事実です。
 
 いい酒を造っているし、思いも熱いのだから、その情報をPR という手法を使って積極的に伝えていくべきだと考えました。それによって社外の人たちが、日本酒に興味を持ってくれる環境を創れるのではないかと。実際に社外の人たちは「面白いことをやっていますね」と言ってくださるのですが、そのことが社内にはなかなか通じない。通じている人もいるのですが、日々の行動は変えられない。私としてはチャレンジを続けて、もっともっと変えていきたいのです。
 
 社員がそれぞれ思っている「白鹿らしさ」というものがあります。「こういうことをやるのは『白鹿』らしくない」と言う人は社内にたくさんいます。そのためブランディングの手法を使って「白鹿」「黒松白鹿」を世界に発信することに手間暇をかける姿勢に対して、社員からなかなか理解を得られないのです。
 
黙っていても日本酒が売れる時代が終わった今、これから「白鹿」というブランドを際立たせていって「日本酒を飲みたい」ではなく、「『白鹿』が飲みたい」と言ってももらえる、日本酒という言葉は知らなくても「白鹿」は知っている、そういった世界を目指していきたいと思います。

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