業界トレンドとソリューション提案
第2 部は『経営サポートのための新戦略講座』と題して、3 社による市場動向の共有や導入事例を用いた提案型セミナーを実施。STR グローバル ビジネスデベロップメントマネージャー日本地区 石田恵氏は「日本と世界の市場動向」をテーマに、世界のホテル市場動向を報告。
稼働、ADR、RevPAR をそれぞれ分析しながら、地域ごとの特色を説明した。アジアパシフィックについてはマイナス成長としながらも、各エリアの経済状況や好不調に大きな差があり、結果だけでは判別できないとした。全国的な推移は引き続き好調であるとし、RevPAR の値もリーマンショック以前まで回復しているとデータをもとに説明しながら、今後も変わらぬ成長を予測していると述べた。一方で、USドル換算時のマイナス成長を挙げ、円安下の影響と示唆。他国内のトピックとして、大阪のRevPAR 上昇を、背景を予測しながら伝えると、広島を含む中国・四国地方へと内容を展開。過去3 年分のデータをもとに、ゆるやかながらも確実な成長を説明すると同時に、2019 年までの予測、為替の動きと連動したさらなるインバウンド増と経済の成長を説明し、講演を終えた。
続いて、国内のビジネスホテルや老舗旅館に多数の導入実績を持つテクノジムジャパン㈱ Home&Hospitality 事業部事業部長渡我部一成氏が登壇。「訪日外国人客の囲い込み戦略~ホテル・旅館内スモールジムの導入~」をテーマに講演を行なった。同氏は「増加するインバウンドの獲得に対し、スモールジムの導入が効果的である」と述べ、広島を訪れる欧米諸国ゲストの構成比率高を過去データに基づき説明。付随する形で、欧米諸国におけるフィットネスニーズの高さや、旅行時のホテル選定への影響にふれ、エクササイズ習慣のある長期滞在ゲストの囲い込みが可能であると提唱した。
国内需要においては、健康志向上昇に伴う運動習慣の普及を挙げつつも、ジムやフィットネス設備を付帯した施設への宿泊が一般的な経費では困難であるとし、ビジネス顧客獲得の新たな一手となる可能性を提示した。その後導入事例を交えた施設紹介が行なわれ、限定的な空間の活用法、設備導入によるブランド力の向上などを訴求した。
最後は懇親会の協賛企業でもある、㈱クレドインターナショナル 古市昌子氏が「インルームエステによる集客アップの提案」をテーマに登壇。男女共通して増加するリラクゼーション需要を念頭に、同社の事業概要とメイントピックであるインルームエステについて説明を行なうと、導入にあたってのメリットや現状の契約実績を紹介。「導入件数は順調に伸びており、今後もインルームエステの需要は高まりを見せていきます。サービスの導入によって、新たな宿泊プランの打ち出しが可能となるほか、弊社オリジナルの提携商材により、企業ブランド向上にも貢献いたします」と強く述べた。


