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2018年7月13日号 

特集  新規開業ホテル動向分析

【月刊HOTERES 2018年07月号】
2018年07月13日(金)
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 2015 年前後の異常なホテル市場高騰は、ホテル関係者だけでなく異業種の事業者へのホテル意欲も刺激し、さまざまなプレイヤーがホテル開発に殺到した。それらホテルの開業が続く一方で、明らかに手応えを弱めはじめているホテル市場。Airbnb などを中心とした民泊もシェアを拡大する中で、先行きを不安視するホテル事業者たちも出はじめている。今後のホテル市場はどのようになっていくのか。昨年末から本年6 月までに開業した主要都市のホテル内容を分析していく中で、今後のリスクとチャンスが見えてきた。
 
 
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本記事は2018年7月13日号特集の紹介記事です。
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contents
■ 総論
■ 新規開業ホテル動向分析 〜マクロ編
■ コラム 今後の客室数推移
■ 新規開業ホテル動向分析 〜ミクロ編
■ 開業ホテルの朝食傾向分析

 
(本誌総論より抜粋)
変わらない低付加価値型ホテルの過剰供給
商品力の自信の無さは売り手心理にも悪影響
今こそ付加価値を真剣に考える時
 
 高い土地代、高い建築費にもかかわらず止まらないホテル開発。それは結果として市場に低付加価値の客室が大量供給されるという状況につながっている。その結果起こるのは、売り手の商品力に対する自信の無さに起因する理想的でない形でのRevPAR の減少。ホテル関係者はこの現状を見つめ、それぞれの立場で市場の健全化に向けた努力をすべきではないだろうか。
 
2015 年の異常な上昇といまだに言われる根拠なき
「ホテル不足」が新規過剰供給の背景に
 
 まさに今、東京や大阪など都市部を中心にホテル開業ラッシュがやってきている。その背景には2015 年前後の急激なホテル市場の良化がある。この今思えば異常とも言えるマーケットの良化が、既存のホテル関係者だけでなく異業種の事業者のホテル意欲も刺激し、多くのホテル開発のきっかけとなった。
 
 図1 は弊社独自調査によるホテル計画数の推移だが、これをご覧いただければお分かりいただける通り15 年を境にホテル開発が急増している。
 
 そして計画されているのは、高騰する土地代、建築費を前提にしても成り立つような、収益性だけを追求した低付加価値ホテルがほとんどだ。客室は狭く、機能性は追求しながらも付加価値は少ない。そして、狭い部屋にあわよくばダブル利用を見込んで1400mm 以上のベッドを置いている。こういったホテルであれば、予想通りマーケットが右肩上がりが続けば、多少高い土地代や建築費を払ってでも十分に試算が成り立つ。
 
 そのような多くの人の甘い見積もり、もしくは、ホテル未経験投資家や事業会社をそそのかすアドバイザーの教え、さらには、無責任に「ホテル不足」を口にする政府関係者など見立てを誤った人々の情報発信が、現状を引き起こしたと言える。
 
 その結果を表しているのが図2だ。これは2017 年11 月~2018年6 月までに開業した全国のホテルの客室面積の割合である。ご覧いただければお分かりいただけるように、10 ㎡が0.6%、11~14 ㎡が45.5%、15 ㎡が11.3%、と15 ㎡以下の客室だけで全体の57.4%、19 ㎡以下までであれば73.5%が占める。上記のような理由を背景に、市場には低付加価値の客室が大量供給されているのである。

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