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新連載 

74歳現役プランナー 田中清寛  プロローグ

【月刊HOTERES 2016年09月号】
2016年09月30日(金)
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リーガロイヤルホテル ブライダル担当支配人
田中清寛氏
〈プロフィール〉昭和17 年5 月6 日生まれ。㈱ロイヤルホテル 昭和40 年3 月入社。ブライダル部門以外に総務、人事部、セールス、「ラ・ロンド」マネージャー、「レストラン シャンボール」マネージャーに従事。ブライダル部門はのべで約40 年間勤務。平成12 年3 月、シビルウエディングミニスター資格取得。
 

 
 昭和17 年5 月生まれ。御歳74 歳。この年齢にしてウエディングプランナーを勤めている人物がいる。リーガロイヤルホテル ブライダル担当支配人 田中清寛氏だ。
 
定年後、ホテル側から“辞めないでほしい”と引き止められ、今もなお現役で活躍している。
 昭和40 年、株式会社ロイヤルホテルに入社以来、さまざまな先輩と出会い、先輩の教えを今もなお実直に守り続けている。その姿勢が顧客の信頼を得、“結婚式を挙げるなら清寛さんに”と紹介が後をたたない。とても物腰が低いが、きちんと新郎新婦に言うべきことは伝えている。厳しくもあり、田中清寛氏の相手を思う優しさでもある。
 
「打ち合わせのときに親御さんに対して“口を出すな”という方がいらっしゃいました。そのとき、親御さんと新郎新婦様の仲介役としてその言動に対して、親御さんの気持ちを代弁する形でひと言アドバイスをしました。子どもが成長したよろこびや、親としての結婚式への思いなどを伝えたのです」(田中清寛氏)。
 
 なかなか、言い切れないことだが、結婚式後も永く付き合いをしていきたいという田中清寛氏のつながりを大切に思う気持ちの表れでもある。
 
 先輩に教えられたこと。それは“お客さまに対して決してNO と言わないこと”だった。もちろん、今でも守り続けている。例え理不尽なことや無理難題でも決してNO は言わない。どんな要望でもいったん引き受けて、それが難しい場合は代案を提案する。一生に一度の結婚式だから全力を尽くす。田中清寛氏にとっては当たり前のことなのだ。どうしても実現できないこともあるが、親身になって新郎新婦のために一生懸命考える。この姿勢が顧客の信頼につながっている。大きな懐で包み込まれる、そんな安心感を与えているのだろう。
 
「人は失敗から多くのことを学び、積み重ねた学びが知識となります。結婚式はそれぞれ思いもスタイルも異なります。だからこそ、一組一組に寄り添い、一生懸命に取り組むことにつきます。そうすることで必ず次につながる関係が構築できるのです。一つの仕事が終わったら終わりではなく、生涯お付き合いしていける関係を築けることがウエディングプランナーの魅力です。結婚式の始まりに“これからお付き合い下さい”という謙虚な気持ちで臨むことが大切なのです」(田中氏)。
 
 ウエディングプランナー人生40 年超え。次号より田中清寛氏の生い立ちに始まり、総務部、人事部、レストラン部門から学んだことや先輩たちの教えなどから、大阪の老舗、リーガロイヤルホテルで現役ウエディングプランナーとして活躍できているゆえんをひも解くとともに、第一線のウエディングプランナーに向けたメッセージを綴っていく。
 

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