ジョーンズラングラサール(株)(日本支社・東京都千代田区)は 3月 24日、同社が手掛けるホテル投資の分析調査レポート「グローバルホテル投資の展望」のもと、21年の世界のホテル投資額が通年で前年比 133%増の 668億米ドルに上ったことを発表した。
昨年は新型コロナウイルス変異株の出現により、感染者数の増加や出入国規制が続いた一方で、投資家はコロナ禍での市場の動きにうまく対応し、アメリカ大陸や EMEA(欧州・中東・アフリカ地域)で 25億米ドルを超える案件など、複数の大型ホテル M&A案件などが見られていた。
アセットクラス間で需要の回復にばらつきがある中、投資家はラグジュアリー・リゾートホテル取得に注力し、流動性が最も高いのは都市部のホテルであるものの、21年の投資額は 19年比で22%減。一方、リゾート地のホテル投資額は 92億米ドルで、19年比で 17%増となった。
同社ホテルズ&ホスピタリティ事業部長の辻川高寛氏は「海外渡航が可能になり、レジャーおよびビジネス旅行の両市場で回復がみられれば、投資家は潤沢な資金を活用し、今後も多様なホテル市場に戦略的な投資を実行していくものと確信しています」と述べる。
ジョーンズ ラング ラサール(株) 21年の世界のホテル投資額発表、リゾート地のホテル投資額が増加
ジョーンズ ラング ラサール 21年の世界のホテル投資額発表、リゾート地のホテル投資額が増加
【月刊HOTERES 2022年04月号】
2022年04月13日(水)