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HOTERES Entertainment Select! Vol.3

期待のイノベーターが提案する、“ワーケーション2.0”!

2023年06月08日(木)
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「LUPiNUS」のシグネチャースペースでもある“森中秘密基地”エリア。ゆるやかな癒しを五感で堪能できる空間となるよう工夫されている
「LUPiNUS」のシグネチャースペースでもある“森中秘密基地”エリア。ゆるやかな癒しを五感で堪能できる空間となるよう工夫されている


新型コロナウイルスの襲来により、リモートワークの導入が一気に加速した2020年から約2年。 通信環境の整備があれば、仕事をする上で住む場所を選ばずにすむ環境が与えられたことで、都心と地方の二拠点生活やアドレスホッパー、ワーケーションといった新たな生活スタイルを持つ人が増えている。中でも観光業界にとって事業化の可能性を持つのがワーケーションだ。しかし、withコロナ生活も定着し、オフィスへの出社率も戻りつつある中、ワーケーション事業は黎明期から成長期と過渡期への移行を同じタイミングで迎えつつある。そこで、㈱ホット沖縄総合研究所事業開発部部長兼リゾートワーケーション推進室室長であり、(一社)日本ワーケーション協会のワーケーションコンシェルジュも務める、白石亮博氏にお話を伺った。

白石 亮博氏 ㈱ホット沖縄総合研究所  事業開発部部長/リゾートワーケ―ション推進室室長 /㈱カヌチャベイリゾート 社長室 経営戦略室 マネージャー  白石  亮博氏
白石 亮博氏 ㈱ホット沖縄総合研究所 事業開発部部長/リゾートワーケ―ション推進室室長 /㈱カヌチャベイリゾート 社長室 経営戦略室 マネージャー 白石 亮博氏


アミューズメントラウンジ「LUPiNUS」誕生
 
 本年6月、沖縄のカヌチャベイホテル&ヴィラズ内にアミューズメントラウンジ「LUPiNUS」が誕生した。同施設はやんばるの森の中をイメージした“森中秘密基地”エリア、沖縄ゆかりのビールやフードを揃え、さらにOPUS ONEなどの高級銘柄ワインをほぼ原価に近い価格で飲むことができる“Café&BAR”エリア、そしてシュミレーションゴルフにダーツ、歩行型VRデバイス“KAT WALK mini”を体験できる“AMUSE”エリアの3つのフロアからできている。同社が力を入れているワーケーション利用の連動も視野に、仕事後のリフレッシュや交流を目的とした交流に加え、カジュアルパーティやセミナー後の打ち上げなど、さまざまなニーズに対応できる仕様になっている。同施設を立ち上げた理由について白石氏に伺った。
 
「2020年に内閣府が出した補助金にテレワーク造成補助金があり、これを活用して施設内にテレワーク場を作りました。当時、沖縄県内だけでも同じタイミングで4、50の施設が誕生したと記憶しています。しかし、作ったはいいが想定した稼働につながらなかった。リゾート施設ということもあり、家族旅行の中でちょっと仕事ができる時間と環境があればよいというお客さまがほとんどで、がっつりとしたワーケーションの場としての利用が少なかったんです。そこで、ワーケーションをリゾートホテルとして成功させるにはどうすればよいのか? をゼロベースから定義しなおし、リゾートホテルでしかできないプログラムを、それもやんばるの自然という強みを活かした提案をするにはどうすればよいのか? について徹底的に考えました。その結果、ただ箱を作るのではなく、右脳が刺激をうける場を提供しようと、『LUPiNUS』を作りました」。

左脳の休息、右脳へのアプローチ

白石氏が提案する右脳を刺激する場とはどのようなものなのだろうか? 「これはワーケーションに限らずですが、ビジネスにおいてPCやスマホなど、われわれは常にデジタルツールに触れています。そこにプライベートでの使用も加わりますし、デジタルの存在如何にかかわらず、仕事に向き合えば必然的に脳の疲れも伴います。そこで仕事脳からのリセットができる大人向きの施設を作ろうということになりました。また、われわれの施設としてナイトタイムコンテンツが弱い点があったので、バーエリアやAMUSEエリアを造成し、より滞在を楽しんでいただける仕様にもしました。その中でもっともわれわれらしさを感じていただけるのが、“森中秘密基地”エリアだと考えています。
 
このラウンジは、リラックス度を上げるべくソファではなくYogiboを配置し、Dolby Atmosの立体音響を導入することで全身が音楽に包まれるような環境として作りました。事業ブレストやビジネスピッチを“脳を解放した状態で行える環境”を提供すべく、やんばるの森の中の音をサンプルにしてミュージシャンのMoe Sasakiさんに作っていただいたラウンジオリジナルのヒーリング音楽を常時流しています。加えて、沖縄科学技術大学院大学で香りを科学的に研究している㈱いいにおいに依頼して、右脳の活性化にアプローチするアロマブレンドを作ってもらい、ディフューザーで拡散させています。このような環境でリラックスモードを五感で感じていただくことで、左脳優位から右脳優位へのスイッチチェンジがスムーズにできたり、発想力や集中力の活性化、お客様同士のフランクな交流につながればと思っています」。
 

施設2階にある“Café&BAR”エリアのテーマは「Exchange/交流」。 ステージが併設されており、音楽ライブはもちろんのこと、ワーケーション利用時の成果発表などにも利用できる。沖縄県内で製造されたアルコールやソフトドリンク、フードも多数ラインナップ
施設2階にある“Café&BAR”エリアのテーマは「Exchange/交流」。 ステージが併設されており、音楽ライブはもちろんのこと、ワーケーション利用時の成果発表などにも利用できる。沖縄県内で製造されたアルコールやソフトドリンク、フードも多数ラインナップ


ワーケーション誘致の課題とこれから
 
 ところで、この2年の経験から、地方でのワーケーション誘致における課題も見えてきたという。「個人でいらっしゃるお客さまは別として、企業をワーケーション誘致する場合、福利厚生枠としてご利用いただくか、もしくはわれわれの施設に滞在する“理由”が必要になります。その際、何かしらの事業というトリガーがないと、なかなか中期や定期での利用につなげることが難しいのが実情です。そこで沖縄の経済や社会が持つ課題を『LUPiNUS』内で掲示する場を設け、われわれの施設をワーケーションプランや個人のご旅行で訪れてくださったお客さまの企業が持つソリューションとのマッチングのハブとし、事業創生とワーケーション誘致につなげる仕組みを作っているところです。この取り組みは、まずはカヌチャベイリゾートで始動しますが、ノウハウを活かすことで全国各地の地方創生事業にも展開していきたいと考えています。ここ数年で時代の価値観やニーズも変わりましたが、外資系ホテルの上陸が続くなど、沖縄の観光産業も変わりつつあります。その中でわれわれも創造性と発展性を伴う形で、自社のみならず、沖縄経済にも貢献する変革をしていきたいと考えています」。

HOT沖縄総合研究所
https://hot-okinawa-ri.jp/

カヌチャリゾート
https://www.kanucha.jp/
 

VR空間で歩行感覚まで体感できる“KAT WALK mini”。その没入感はゲームの世界へ入ったかのような非日常感を感じられるという。リゾート施設としての導入は日本初!
VR空間で歩行感覚まで体感できる“KAT WALK mini”。その没入感はゲームの世界へ入ったかのような非日常感を感じられるという。リゾート施設としての導入は日本初!
コワーキングスペース。まるで森の中に作られたかのような雰囲気の中で仕事ができる
コワーキングスペース。まるで森の中に作られたかのような雰囲気の中で仕事ができる

​担当:毛利愼 mohri@ohtapub.co.jp

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