10 年間ブライダル専門学校の講師を経験し、数多くのウエディングプランナーを養成してきたのが、トータルライフコンシェルジュとして活躍中の㈱トータルライフ環境ラボ 加藤淳子社長だ。指示待ちの若者が増えている中、“ 教えれば熟す器用は持ち合わせている”という信念のもと、さまざまな視点から人材育成に向けた連載を6 月3週号よりスタート。今号は「ウエディングプランナーの心構えのリニューアル必須」を題材に書き上げていただいた。
近年、ウエディング業界でのインバウンド需要が大きく伸びていると言われています。数ではやはりアジアが中心で中国・香港・台湾の方が多く、最近ではヨーロッパ、特にフランスでもひそかな和装ブームになっていて、日本に式に憧れる人が増えてきているようです。そんな中インバウンドウエディングをより成長させるためには、外国人のウエディングに対するこだわり、それぞれの母国の文化や宗教を理解することが重要です。そのためにも、プロトコール・マナーの最低限の知識が必要とされています。
プロトコールは日本では国際儀礼と訳されます。国同士がそれぞれの文化や宗教のちがいを超えてスムーズに交流できるように定められた世界共通の国家間でのルールです。プロトコールの歴史は古く現在の国際儀礼が形成されたのは19 世紀初期、当時ヨーロッパで力を持っていたフランスとイギリスの王族と外交関係者が中心となり、国際和平を目的として、文化・宗教が異なる人々がスムーズに交流できるように定められました。グローバル社会の中ではプロトコールはマストなビジネススキルとも言えます。
第7回
ウエディングプランナーの役割
第7 回 プロトコールマナーについての知識を知っているでしょうか?
【月刊HOTERES 2015年12月号】
2015年12月18日(金)