築52年の建物をホテルとしてコンバージョンし、客室はメゾネットタイプでつくりあげた
株式会社リアルゲイト(本社・東京都渋谷区)と株式会社SQUEEZE(本社・北海道北広島市)は2026年1月、東京都渋谷区にて全2室の「SHIFT HOTEL Shibuya Hatagaya」(シフトホテルシブヤハタガヤ)をオープンする。
渋谷区幡ヶ谷1-29-2の幡ヶ谷駅から徒歩6分の立地に位置し、築古ビル再生事業として展開する7階建てシェアオフィス「THE STEPS」(ザステップス、2025年10月オープン)の別館にて同ホテルを構える。
横森製作所社が所有する築52年の本館・別館を、リアルゲイト社が再生を担い、オペレーションやPMSを含むホテルソリューションの提供まで一貫してSQUEEZE社が手掛けるもの。これによりリアルゲイト社において初のホテル事業参入となる。
別館はもともと倉庫であったものを約10カ月間の改装期間をかけてホテルにコンバージョンし、1~2階フロアをメゾネットタイプのもので2室設えた。客室は60㎡以上の広さを備え、グループ需要での中期滞在向けにキッチンや洗濯機、4名利用が可能なバンクベッドも設置。
リアルゲイト社は「ホテルは地域との接点を生み出し、多様な人々の交流を促す『街づくりに不可欠な存在』であると考え、ホテル事業へ参入する運びとなりました。『REALGATE Hotel Project』では建物の再生の選択肢を広げ、街に新たな価値をもたらすことで、ビル一棟の再生から始まる個性豊かでサステナブルな街づくりの実現に寄与してまいります」と述べる。
同プロジェクトは幡ヶ谷での第一弾のホテル開業を皮切りに、今後は渋谷区の神南エリア、港区の東麻生エリアでの再生案件にも宿泊機能を組み込む姿勢である。
SQUEEZE社 代表取締役 CEOの舘林 真一氏は「リアルゲイト社とのプロジェクトは私たちにとって“まちとホテルの境界をなくす”挑戦の始まりです。両社の強みである『建物再生』と『運営テクノロジー』をかけ合わせることで、都市に眠る価値を再編集し、街と人、宿泊体験が自然に交わる新しいホスピタリティの形を共に創ってまいります」とコメントする。


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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp




