今年初上陸したIHGホテルズ&リゾーツのミッドスケールホテルブランド「Garner(ガーナー)」の日本国内3ホテルのうち、「ガーナーホテル大阪本町北船場」が、スカイデザインアワード2025にノミネートされた。
スカイデザインアワード2025(主催:メルシーマガジン社)は、優れたデザインを広く発信し、業界を活性化させることを目的とした国際的なデザイン賞。2025年1月に開業したばかりの同ホテルがノミネートされたことは、ブランドにとって大きな成果といえる。
3ホテルの総支配人ロジャー・ロバート・ロウネンバーグ氏


3ホテルの総支配人ロジャー・ロバート・ロウネンバーグ氏によると、「ガーナーホテル大阪本町駅(旧・WBF本町)」、「ガーナーホテル大阪本町御堂筋(旧・WBF北船場WEST」、「ガーナーホテル大阪本町北船場(旧・WBF北船場EAST)」はそれぞれ、元の施設からは想像できないほどのリノベーションを施したという。「稼働率を8割程度におさえながら開業して約6カ月たちましたが、インバウンドはFITよりもやや少人数を含む団体での予約が北米を中心に近隣アジア(韓国・中国など)から順調に入っています。Garnerは音楽、アート、コーヒーを提供するライフスタイルブランドです。とは言え、ビジネスユースでの快適性も踏まえて滞在中のほとんどを24時間ラウンジで過ごせるよう、Wi-Fi、コンセントジャック、豊富なドリンク(一部有料)を備えているハブ的な要素も持たせています。大阪の3軒は、別のブランドからオーナー変更ののちリブランドしたものです。そのタイミングでいわゆるビジネスホテルスタイルからレジャー目的に適したデザインや機能に変更しました。いずれも土地の価値を引き上げる存在としてGarnerの魅力をさらに発信していきたいと思っています。例えばDX化によるチェックイン/アウトの快適性だけでなく、多国籍なスタッフの英語力はもとより、フレンドリーで親切な対応力をしっかり備えることで、働くメンバーにとっても価値のある時間をもたらしていきたいと考えています」。Garnerのブランディングを強化していく矢先での先の受賞は大変喜ばしいとして、これを弾みにプランを造成していきたいと話している。
2023 年 8 月に誕生した「Garner」は、今後 10 年間で 500 軒以上、20 年間で 1,000 軒の開業を計画している新進のホテルブランド。IHG は本展開を経て、日本における成長をさらに加速させていく。

ガーナーホテル大阪本町駅:エントランスエリア
https://gnrhotels-osaka.com/jp/station/concept/
「シヴィライゼーション・ライジング」
(ダミアン・ハースト作)
ハースト氏の作品に見られるエネルギーと回復力がホテルの雰囲気にぴったり。混沌と秩序が絶妙に調和しており、都市の活気や成長を感じさせる。鮮やかな色合いとエネルギーに満ちた作品が、ゲストにインスピレーションを与え、ポジティブで刺激的な空間を作り出す。

ガーナーホテル大阪本町北船場:レセプションエリア
https://gnrhotels-osaka.com/jp/kitasemba/concept/
「Overlapping」
(ワン・イー氏)
中国の新世代アーティストとして知られるワン・イー氏は、この作品では都市の発展や歴史、自然とのつながりを色や形で表現。彼が日常で感じた光や色、エネルギーを作品に反映させ、ホテルの未来的なコンセプトと自然との調和を目指すテーマに合わせて、革新性と創造性を感じさるモダンなデザインと自然の融合を見事に表している。

ガーナーホテル大阪本町御堂筋:1階 エレベーターエリア
https://gnrhotels-osaka.com/jp/midosuji/concept/
「東海道五十三次」
(Tomoyuki Takayangani氏)
日本は、金を硬貨の鋳造や装飾芸術、金箔などに使用する長い歴史を有している。職人たちは薄い金のシートを作り、それを和紙や絹に貼り付け、その後、京都の西陣地区で1,200年以上の歴史を誇る西陣織の技法で帯に織り込んでいた。これらの精緻な帯には、伝統的なモチーフから、1832年に浮世絵師・歌川広重が描いた「東海道五十三次」のような大きな物語までが表現され、江戸時代の重要な交通路であった東海道沿いの風景や日常が描かれている。しかし、着物の着用が衰退するにつれ、金帯の技術はほぼ消えかけた。この貴重な技術を守るため、アーティストは金帯を集め、それを現代アートとして再利用する活動を始めている。