150㎡のゆったりとした空間から絶景の富士山ビューを望めるペントハウス。スタイリッシュな空間デザインでは、フロア全体に心地のよい空気が循環する設計がなされている。富士山を眺めながら整える部屋専用のサウナも設えられており、訪れる人に極上のリラックス体験をもたらす
霞ヶ関キャピタルグループのfav hospitality group㈱が、「seven x seven」の哲学を再編集した新ホテルブランド「edit x seven 富士御殿場」を静岡県御殿場市に開業した。多忙な日々に疲れた現代人に向け、“リセット、そして再構築の場”として生まれた同ブランドの第一号施設で、全49室を備える。今回、チーフクリエイティブディレクターのDAVID MISKINが同施設を作るにあたり描いたイメージは、お客さまがより自分らしく、自由に、‟街に出かけて楽しむもよし、ホテル内で過ごすのもよし”と、個々の趣味嗜好に幅を持たせた旅を編集できるホテルだったという。
全12タイプで展開される客室は4階以上が全室富士山ビューのバルコニー付きとなっており、ペントハウスやサウナ付き、家族や友人同士での滞在に最適なバンクベッドが設置された客室に加え、愛犬と過ごせるドッグフレンドリー棟が一般のお客さまと導線を分けた別棟として完備されている。さらに宿泊者限定の低酸素ジムの「LOX-Fit」や、オーストラリア・メルボルン発のカフェ文化を日本で展開する「LATTEGRAPHIC(ラテグラフィック)」監修による地元食材を生かしたカフェ&バー「BASE445(※445はホテルの標高を表している)」と、「seven x seven」らしい自由さとセルフホスピタリティはそのままに、訪れる人がその土地ならではの風景や文化、時間の流れを自分のペースで味わえる滞在体験を提案。加えて、富士山麓での“新しいラグジュアリーステイ”を体現するホテルとなった。
施設外観。‟edit x seven“エディションが、これまでの施設のエスプリはそのままに、カジュアル&ラグジュアリーな‟リトリート”を体験できる施設であることを表現するため、ホテルサインにはレインボーカラーのネオンライトが採用された
同社の施設を訪れるたびに実感するのは、日本ではいまだ‟新しい価値観“として評価する見方がある‟セルフホスピタリティ“という贅沢を、感度の高いお客さまたちは既にひとつの‟スタンダード”として受け止められているという点だ。同社の成長が加速している背景に、それを楽しむお客さまの支持が増えているということを感じる次第だ。グローバルスタンダードから鑑みれば、すでに“時代の先端を行く感性”として捉えられているこの“自由さと洗練”は、単なる贅沢を超え、訪れる人に心のリフレッシュや深いリラックスをもたらす体験となっている。今後は日本観光を牽引するキーワードへと発展していくことも予想される。
fav hospitality group㈱は、既存施設も含め、すでに情報公開されているだけでも47施設の展開を予定している。直近では2026年1月に「edit x seven 小豆島」が開業する。さらに計画段階の案件も多く、水面下ではより大規模なポートフォリオが稼働しているそうだ。いずれも都心部の一等地であり、地方エリアもインバウンド評価が高く、魅力的な観光資源をもつロケーションばかりだ。もちろん、そうした立地での挑戦は既存施設や競合も多いが、‟観光業界のイノベーション“という観点から、同社の参入が起こすであろう‟化学反応“にも大きな期待がある。
そういった意味で、「edit x seven 富士御殿場」の誕生は、「seven x seven」ブランドが今後提案していくであろう‟新たな観光価値“の可能性を示す施設であり、同社には今後も日本観光のポテンシャルに新たな一投を投じてくれることを期待したい。
「edit x seven 富士御殿場」
https://editxseven.com/fujigotemba/








担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp