木の良さや価値を再発見させる製品や取り組みについて、特に優れたものを消費者目線で表彰し、木材利用を促進する顕彰制度「ウッドデザイン賞2015」について、国際観光施設協会の会員企業の11社が受賞した。
ウッドデザイン賞2015 を受賞した企業・団体のうち、国際観光施設協会の加盟企業
優秀賞(林野庁長官賞):大建工業㈱、㈱LIXIL
奨励賞(審査委員長賞):住友林業㈱、大成建設㈱、㈱ワイス・ワイス、鹿島建設㈱、越井木材工業㈱、㈱竹中工務店、㈱乃村工芸社、㈱イトーキ
ウッドデザイン賞:㈱岡村製作所
「ウッドデザイン賞」(主催:ウッドデザイン賞運営事務局、後援:林野庁)は、「木」に関するあらゆるモノ・コトを対象に、「ライフスタイル部門」・「ハートフル部門」・「ソーシャル部門」の3 つ部門があり、デザイン性が優れた製品・取組等が表彰されるもの。初回となる今回は、全国から822 点の応募があり、「ウッドデザイン賞(入賞)」を受賞した397 点の中から、 「最優秀賞(農林水産大臣賞)」1 点、「優秀賞(林野庁長官賞)」9 点(3 部門×3 点)、「奨励賞(審査委員長賞)」30 点(3 部門×10 点)が選出された。
以下、発表済みの受賞企業および国際観光施設協会会長の鈴木裕 氏のコメントを抜粋。
【優秀賞(林野庁長官賞)】
㈱LIXIL
㈱LIXIL ビル事業部 市場開発部 松井 崇 氏
LIXIL は3 部門のうち「木を使って暮らしの質を高めているもの」を対象とした「ライフスタイル部門」で「連続開口設計サポート」が林野庁長官賞(優秀賞)、「E-SHAPEWindow +Wood」が受賞しました。両商品とも開発部門は異なりますが、LIXIL が木づかいの担い手と連携することで、大きな開口と木や自然を身近に感じる環境配慮型の製品となります。
連続開口設計サポートは、従来、木造住宅では耐震強度を高めようとすると壁面が多くなり、窓を自由に設けることができなかったことに対し、開口部を耐力壁として評価できる開口ユニットと、ユニットごとの構造解析結果を提供し、これらを用いた家一棟の構造計算を行います。これにより木造住宅でも開口部を自由に配置し、四季や自然を身近に感じて暮らすことができる、開放感のある住空間を実現します。



本サポートは木造住宅向けに開発し、対象建築物を建築基準法6 条4 号建築物としていますが、構造的には2 階建て以下、200 ㎡まで対応可能な技術です。旅館の離れや田舎の一軒家の小さなレストランに高性能断熱窓との組み合わせで、開放的な快適空間への活用の可能性を広げる一つのサポートです。
LIXIL の高性能5 層ガラス窓レガリス(木造向け)と組み合わせたコンセプトモデル
E-SHAPE Window+Wood は、「森林から街へ木の温もりをつなげる」をテーマに、利用期を迎えている国産材を、多くの人々が集い活動する公共施設や住宅のリビングなどの窓に使う事で、大きなガラスの開放感と木の温もりと木の安らぎを伝える新しい窓です。
室内側の方立無目に国産ヒノキ(集成材)を利用する事で、無機質になりがちな窓周辺に安らぎと高級感を生み出します。2013 年度のグッドデザイン賞では、「大きなガラス面と、スリムな枠の形状,木部のメンテナンスが可能な事」等を評価いただきました。


問い合わせ先:株式会社LIXIL
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